引っ越しを考えている人の中には「隣人」のことが気になる人も多いのではないでしょうか。不動産情報メディア『幸せおうち計画』を運営する株式会社AZWAY（東京都豊島区）が、「困った隣人のおもしろエピソード」について調査をしたところ、7割強の人が「近隣トラブルに巻き込まれたことがある」と回答しました。また、隣人のおもしろエピソードについては、「夜中のピアノ演奏が心霊現象だった話」などのエピソードが寄せられたそうです。
調査は、全国の10～60代以上の男女501人を対象として、2023年12月～2024年2月の期間にインターネットで実施されました。
まず、「物件選びの際にご近所さんは重要だと思いますか」と聞いたところ、約7割が「重要」（非常に重要30.3％、重要41.7％）と回答しました。
また、半数以上の人が「現在気になる隣人がいる」（50.7％）と回答。さらに、「近隣トラブルに巻き込まれたことがある」（76.0%）と答えた人は7割強に上ることが分かりました。
そこで、「トラブルに巻き込まれた具体的な体験やおもしろエピソード」を教えてもらったところ、以下のような個性豊かな隣人たちによるエピソードが集まりました。
▽洗濯物が破れても境界のフェンスに干し続ける隣人の話
「境界にフェンスを作りました。そのフェンス側の長屋の住人がフェンスに洗濯物を干したりします。それを無言で阻止したく、フェンスの前につるバラを植えてフェンス側に仕立てました。1年で6mも伸びたにもかかわらず、それでもパンツなどを干されましたが、バラのとげに洗濯物が引っかかって、びりびり敗れていました」（50代男性）
▽自分のバイクに直接マジックペンで「触るな」と書いてしまう隣人の話
「マンションでバイクを停めるために他のバイクを動かしたところ、翌日動かしたバイクの持ち主がマジックで直接自分のバイクに『さわるな！』と書いていました」（40代男性）
▽投稿者の家の庭のライトを使って踊る隣人とペットの話
「我が家と隣の家の玄関前は境界線があるだけで柵がないのですが、その玄関部分でけっこうな頻度で隣の家の奥さんがペットの犬と一緒に変な踊りを踊っています。最初は気が付かなかったのですが、偶然室内から玄関方向を見たら人感センサーでライトがつく玄関ランプがついていて、怖いのでモニターで確認してみたら隣の家の奥さんがペットの犬と我が家のライトを照明がわりにして踊っていることに気がつきました。大した害はないのですが、頻繁に行っているので電気代がかかるのと、電球の寿命が短くなるので止めてほしいです」（40代男性）
▽費用をケチった結果、開かない門が完成した隣人の話
「隣人が、近所の人とトラブルになり、悪口や殺害予告を言われることに。そこで今まで門がついていなかった敷地入り口に門をつけることにしたようですが、ケチって自分で門を建てようとしたため、水平に門を建てることができず、観音開きの門があかなくなり、隣人は永遠に開かない門を作ってしまいました」（50代女性）
▽夜中のピアノ演奏が、心霊現象だった話
「隣の人が夜中にずっとピアノを弾きながら歌を歌っていて、本当に迷惑でした。仕事でかなり疲れて寝たいときに、またピアノと歌が聞こえてきて、耐えきれず隣の家に突撃しました。しかし、隣の家にはピアノは無く、さらには住んでいたのは男性1人でした。歌は女性の声でした。あれは心霊現象だったのか…」（30代男性）
他にも、「隣人が夜中に自家用ヘリを飛ばした話」や「認知症の女性の行動で彼女の夫の過去の不貞が発覚した話」、「一触即発のトラブルをソーラン節が解決した話」など予想外なトラブルが数多く寄せられ、多くの人が隣人トラブルに関するネタを持っていることが分かりました。
次に、「トラブルの原因」について聞いたところ、やはり「騒音問題」（293人）がダントツの最多に。次いで、「異臭」（74人）、「ゴミや清掃の問題」（72人）が続き、「壁が薄く隣の音が筒抜けだった」「足音がうるさいと言われた」などの意見が多くみられました。
なお、「隣人トラブルの解決法」については、「直接の話し合い」（144人）、「仲介者を交えての話し合い」（129人）といった回答が上位を占めたほか、「引っ越す」（66人）という回答も挙げられたそうです。
