快挙!米・アカデミー賞で日本映画ダブル受賞 初の「視覚効果賞」や21年ぶり「長編アニメ映画賞」 

日本映画史に新たな1ページが刻まれました。

米俳優アーノルド・シュワルツェネッガーさん

「ゴジラ!」

10日、アメリカ映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞の授賞式が行われ、山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」が日本映画としては初めて視覚効果賞を受賞しました。

終戦直後、日本に上陸したゴジラに必死で立ち向かう人々を描いた作品「ゴジラ-1.0」。実写映像にCGを融合させるVFXという技術を使い、迫力の映像を生み出しました。

山崎貴監督

「これちょっと持って。ふ~!40年以上前に『スターウォーズ』と『未知との遭遇』を見たショックからキャリアをスタートさせた私にとって、この場所は望む事すら想像しなかった場所でした」

5年前、中谷キャスターとの対談でVFXの魅力を語ってくれた山崎監督。

山崎貴監督

「VFXがあることによってむちゃな設定もできるし、時間も飛び越えられるし。そういう映画ならではの魔法の道具のような気がします」

多くの人に感動という“魔法”をかけ、日本映画の可能性を広げてくれました。

また、宮﨑駿監督の映画「君たちはどう生きるか」も、日本アニメとして21年ぶりに長編アニメ映画賞を受賞しました。2003年の「千と千尋の神隠し」以来の快挙で、宮崎監督の同賞受賞は2度目となります。

受賞の瞬間は、都内にあるスタジオジブリで見届けたという鈴木敏夫プロデューサー。

鈴木敏夫プロデューサー

「オスカー像ってね、一個もらえるじゃないですか。そして、実は、何個も注文すればお金を出せば作ってくれるんですよね。それでさっき、3個注文しました。どうもありがとうございました!(宮﨑監督に)僕はついね、こういう言い方をしちゃったんですよ。おめでとうございますって。そしてら、『お互い様です』って。(宮﨑監督は)『日本男児としてうれしい顔は見せちゃいけない』と言いつつ、なんかこぼれてたんですよね、喜びが、フフフ。それで(賞を)取ったことに関しては本当に心の底から喜んでましたね」

日本映画史上に残るアカデミー賞ダブル受賞という快挙を成し遂げた両作品。吉報を聞いた街の人は―。

『君たちはどう生きるか』を見に来た人

「見たいなと思っていたけどたまたま今日、アカデミー賞を取ったっていうのを聞きまして。奇想天外な、想像つかない展開、構成が何といっても素晴らしい」

『ゴジラ-1.0』を見に来た人

「すごい迫力ですよね。これまでゴジラは何度も見ているけど、なんというか鮮明に怪獣が出てきたというか」

これからの日本映画の発展にも期待がかかります。

山崎貴監督

「この場所から遠く離れた所でVFXを志しているみんな! ハリウッドが君たちにも挑戦権がある事を証明してくれたよ!」

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