慢性的な職員不足など労務環境に問題/岡山・吉備中央町の水質問題で第三者委員会が答申【岡山・吉備中央町】

岡山県吉備中央町の円城浄水場の水質問題を受け、町の不適正な事務処理について検証する第三者委員会は3月11日、町に対し、再発防止策などをまとめた答申書を提出しました。
この日、第三者委員会の最終会合が開かれ、委員長から吉備中央町に再発防止策などをまとめた答申書が提出されました。
町は2020年以降、国の暫定目標値を超えた有機フッ素化合物が毎年検出されていたにもかかわらず、県への報告を怠るなど不適正な事務処理が明らかになっていました。
第三者委員会は、昨年12月から今年1月までに合わせて3回の会合を開き、町水道課の職員などから聞き取り調査を行い、再発防止策を議論。水道事業について、専門の知識や技術を持った水道技術管理者が2人しかいなかったことを挙げ、職員が慢性的に不足するなど労務環境に問題があったと結論づけました。
町は答申書の内容を精査して新年度の人事異動に反映させていくほか、技術者の育成を早急に行うなどして対応していく方針です。

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