来年には高齢者の5人に1人が患う認知症 アルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」山陰で初投与

来年には高齢者の5人に1人が患うとされている認知症。
認知症の1つ・アルツハイマー病の治療薬として、注目が集まる新薬「レカネマブ」について、鳥取大学医学部附属病院が、山陰で初めて先月から投与を始めたと発表しました。

「レカネマブ」は去年9月、日本での製造・販売が承認された新薬です。

軽度のアルツハイマー病と診断された人が2週間に1回の点滴注射を1年半続けることで、脳内で生成されるアルツハイマー病の原因物質が除去されるため、病気の進行を抑制する効果が期待されています。

山陰では初めて米子市の鳥大病院で50代女性への投与が先月末から始まりました。

鳥取大学医学部附属病院 脳神経内科学分野 花島律子 教授
「今までは対症療法的なもの。今回はアルツハイマーの原因と思うものに直接アプローチして、大きなブレイクスルーにはなる」

治療を受けられるのは初期段階の人で、何度も「同じことを聞く」「予定を間違える」など、日常的に確認される人は軽度認知障害の疑いがあるため、まずは病院に相談してほしいということです。

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