『新空港占拠』最終回は武蔵の「嘘だろ?」5連発クラスの衝撃 裕子が“真の山猫”なのか?

櫻井翔が主演を務める土曜ドラマ『新空港占拠』(日本テレビ系)第9話が放送された後、番組の公式SNSは最終回を告知する予告を公開した。「衝撃のラスト十数秒……」という言葉で予測不能なラストの展開を示唆し、「最後には何も信じられなくなるだろう」と裏切りの可能性を匂わせる動画の公開に、「『誰も信じられなくなる』は、視聴者目線ではなく武蔵三郎目線?」「何が起こるの?」と視聴者も動揺を隠せない。

またこの動画では、物語の全ての謎が明かされるという点を強調しつつ、武蔵(櫻井翔)がよく使うフレーズ「嘘だろ?」が5回も繰り返される。その点では、武蔵ファンにとっては、最終回直前の思わぬサプライズ動画とも言えるかもしれない。

さらに動画と合わせて、番組が最終回に近づくにつれて注目を集めているのが、公式による隠し動画の英文メッセージだ。これまでも毎回更新され、ファンの間で大きな話題となっていたこの英文は、最終回を前にして次のような内容になっている。

「The truth that comes at the end of this occupation incident is that wild cat is actually Saburo Musashi(占拠事件の終わりに明らかになる真実、それは山猫が実は武蔵三郎であることだ)」

この英文が公開されたことで「武蔵が山猫なはずがない」「山猫は三郎の兄か姉?」など、山猫と武蔵の繋がりに関する考察が飛び交っている。ちなみに、前作『大病院占拠』でも同じ流れで英文メッセージが登場したが、そのときの内容は次の通りだ。

「The first person who got shot by Musashi was the blue ogre's foster father(武蔵に撃たれた最初の人物は、青鬼の養父だった)」

『大病院占拠』では最終回の放送日に「father」が「foster father」に変化し、養父であることが明らかになったため、『新空港占拠』に関する英文メッセージにもまだ続きがあるとファンは推測している。特に「Saburo Musashi 's~」という所有格が次回続き、別の単語へ繋がっていく説は、ファンの中でも有力説として挙げられているところだ。

その上で、冒頭で触れた公式SNSの“最後には何も信じられなくなるだろう”と掛け合わせて、武蔵が今まで一番信じてきた人物・武蔵裕子(比嘉愛未)であることを指摘する声も多数上がっている。各登場人物の家族構成を含むバックボーンが明らかになってきている今、裕子だけが「武蔵の妻」という点以外に情報がないことも、“裕子山猫説”の理由として挙げられているようだ。

一方、最終回の中心になると思われるのが鼠・新見大河(ジェシー)と人質たちの動きだろう。最終回の動きを示唆しているようだと言われているのが、『新空港占拠』のタイトル上に掲げられた英文“The beast dreams of flying in the sky(獣は空を飛ぶ夢を見る)”である。

「皆殺し」を宣言した大河は、本編の次回予告に映された「飛行機」に人質を乗せて突っ込むつもりなのだろうか。はたまた、違う要素で飛行機が絡んでくるのか。「獣は空を飛ぶ夢を見る」の真意を、次週放送の最終回までにぜひ視聴者が紐解くところを目にしたい。

英文の最後の単語然り『大病院占拠』との比較で見えてくるものがあるところが、『新空港占拠』ならではの面白さでもある。前作の展開すらも手がかりになっている可能性がある今、武蔵を狙う“山猫”の正体を探るヒントは、思わぬところに隠されているのかもしれない。
(文=すなくじら)

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