落語家・五代目林家小染さん、持病の悪化により61歳で逝去

「吉本興業」(本社:大阪市中央区)は3月11日、所属する落語家・五代目林家小染さん(はやしや・こそめ、本名:上村政二)が同月9日、持病の悪化により大阪市内で逝去したと発表した。満61歳だった。

3月9日に亡くなった落語家・五代目林家小染さん(提供:吉本興業)

林家小染さんは、1963年2月21日生まれ。1982年に四代目林家小染に入門し、林家染八として話芸を磨いた。1992年には『第7回NHK新人演芸大賞』、1993年には『国立演芸場花形演芸大賞』金賞を受賞。翌1994年には、大阪市が未来の大阪文化を担う人材に贈る『第14回咲くやこの花賞』大衆芸能部門を受賞。その才能が高く評価されていた。

1996年、五代目林家小染を襲名。古い大阪弁を駆使した先代譲りの柔らかい語り口が特徴で、「くっしゃみ講釈」「尻餅」「試し酒」「酔い亭主」を十八番としていました。東京の噺家とも交流し幅広く活躍。近年は体調を崩し、闘病しながら高座をつとめ、2月28日の京都公演が最後の高座となった。

「吉本興業」は、「自宅住所、死因等は非公表とし、通夜・告別式のご取材、ご香典は固く辞退させていただきます。故人生前に賜りましたご厚誼に深く感謝しますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」としている。

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