「さみしい さみしいよね…」“ちびまる子の故郷“からも悲しみの声続々 声優・TARAKOさん死去

テレビアニメ『ちびまる子ちゃん』で主人公「まる子」の声を演じていた声優のTARAKOさんの突然の訃報を受け、静岡県内のゆかりの場所を訪れたファンは別れを惜しみました。

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静岡市街のマンホールの蓋と言えば「ちびまる子ちゃん」。静岡市民にはすっかり当たり前になった景色ですがきょうは、カメラを向ける人の姿がありました。

<男性>
「やっぱりこのまる子ちゃんの声が印象に残っているので…TARAKOさんの声を聴けないのは悲しい」
<女子2人組>
「(声を聴けなくなるのは)さみしい。さみしいよね。まるちゃんのおちゃめな感じと声がピッタリ合っていた」

ちびまる子ちゃんの原作者・さくらももこさんが「自分の声に似ている」と「まる子」役に抜擢して以来、1990年の放送開始から34年間にわたって「まる子」の声を演じてきたTARAKOさん。さくらももこさんのお別れの会では、「まる子」になりきり、恩人への弔辞を読み上げました。

<TARAKOさん>
「3年4組、さくらももこ。通称、まる子。大人になったわたしへ。まずは何を差し置いてもこれだね。よくぞ、夢を叶えてくれました。あんた、ホントえらいよ。おめでとう。そっちでも、たまに、まる子描いてよね。ずっとずっと、どこにいても描き続けてください。またね」

所属事務所によりますと、TARAKOさんは2024年に入り、病と闘いながら、仕事を続けてきましたが、容態が急変し、3月4日に亡くなりました。63歳でした。

<静岡市 難波喬司市長>
「私も昔から大好きで、いまもときどき、ちびまる子ちゃん観ていますが、あの声には惹かれます。さくらももこさんも残念でしたが、TARAKOさんも失って非常に残念。いただいた貴重な財産を積極的にいかしていきたい」

静岡市清水区の「ちびまる子ちゃんランド」には、TARAKOさんの訃報を聞いて多くの人が訪れました。

<来場客>
「きょう大阪から来ました。ニュースでTARAKOさんが亡くなったと見て聞いて、子どもも行きたいと言っていたので来てみようと思った」

<三島市から来た親子>
「寂しいよね」
「この声聞くとね~やっぱり」
「他の声は考えられない」

TARAKOさん直筆の絵馬も展示され、訪れたファンは別れを惜しみました。

<静岡市政担当 坂口将也記者>
「さらに施設の中にはTARAKOさんへのメッセージボードが設置され、早速たくさんの人からメッセージが寄せられています」

34年間、「まる子」の声を演じ続けたTARAKOさんへの感謝の気持ちがあふれていました。

<女の子>
Qどんなメッセージを書いた?
「今までまるちゃんの声をしてくれて、ありがとうと書きました」

<静岡市から来た親子>
「まるちゃんの声を聞くと、いつでも自分が小学校だった時を思い出します。ありがうございました、と書きました」

TARAKOさんの声は私たちの記憶に残り続けます。

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