“最低映画賞”ラジー賞受賞リスト『エクスペンダブルズ ニューブラッド』スタローンとミーガン・フォクスが演技賞

“最低映画賞”ラジー賞『エクスペンダブルズ ニューブラッド』スタローンとミーガン・フォクスが演技賞!(C)AFLO

最低映画に贈られるゴールデンラズベリー賞(通称ラジー賞)が、今年もアカデミー賞の前日、現地時間3月9日に発表され、最多7部門でノミネートされていた『エクスペンダブルズ ニューブラッド』から、シルヴェスター・スタローンとミーガン・フォクスがそれぞれ最低助演男優賞、最低助演女優賞に輝いた。

この賞は、毎年のアカデミー賞発表に先駆けて最低映画を表彰するもので、実力があるにもかかわらず酷い作品に出演した俳優や、大ヒットしたものの内容の伴わない作品などに与えられることが多い。

最多となったのは、著作権の切れた「くまのプーさん」を殺人鬼に仕立てたスプラッターホラー『プー あくまのくまさん』で、最低映画賞、最低監督賞など5部門で受賞。『エクスペンダブルズ ニューブラッド』のミーガンは、同作のほか、『バトル・オブ・ザ・キラーズ』で最低主演女優賞も獲得し、W受賞となった。最低主演男優賞には、ラッセル・クロウやヴィン・ディーゼル、クリス・エヴァンス、ジェイソン・ステイサムを抑え、『Mercy(原題)』のジョン・ヴォイトが輝いた。

今年はまた、1997年公開の『美容師と野獣』でラジー賞候補入りを果たし、昨年全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)を率いてストライキを成功させた同組合の代表フラン・ドレシャーに対し、特設の「救世主賞」を授与した。

第44回ゴールデンラズベリー賞ノミネート作品は以下の通り(★が受賞者)。

■最低映画賞

『エクソシスト 信じる者』

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』

『MEG ザ・モンスターズ2』

『シャザム!~神々の怒り~』

★『プー あくまのくまさん

■最低主演男優賞

ラッセル・クロウ『ヴァチカンのエクソシスト』

ヴィン・ディーゼル『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』

クリス・エヴァンス『ゴーステッド Ghosted』

ジェイソン・ステイサム『MEG ザ・モンスターズ2』

★ジョン・ヴォイト『Mercy(原題)』

■最低主演女優賞

アナ・デ・アルマス『ゴーステッド Ghosted』

ミーガン・フォックス『バトル・オブ・ザ・キラーズ』

サルマ・ハエック『マジック・マイク ラストダンス』

ジェニファー・ロペス『ザ・マザー』

ヘレン・ミレン『シャザム!~神々の怒り~』

■最低助演男優賞

マイケル・ダグラス『アントマン&ワスプ:クアントマニア』

メル・ギブソン『Confidential Informant(原題)』

ビル・マーレイ 『アントマン&ワスプ:クアントマニア』

フランコ・ネロ(教皇役)『ヴァチカンのエクソシスト』

シルヴェスター・スタローン 『エクスペンダブルズ ニューブラッド』

■最低助演女優賞

キム・キャトラル『About My Father(原題)』

ミーガン・フォックス『エクスペンダブルズ ニューブラッド』

バイ・リン『バトル・オブ・ザ・キラーズ』

ルーシー・リュー『シャザム!~神々の怒り~』

メアリー・スチュアート・マスターソン『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』

■最低スクリーンカップル賞

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』“無慈悲な傭兵軍団”から誰でも2人

『エクソシスト』のリメイク権のために4億ドルを寄付した金にがめつい投資家誰でも2人

『ゴーステッド Ghosted』アナ・デ・アルマス&クリス・エヴァンス(スクリーン上の化学反応生成失敗)

『マジック・マイク ラストダンス』サルマ・ハエック&チャニング・テイタム

★『プー あくまのくまさん』に登場する血に飢えた切り裂き魔/殺人鬼(!)プー&ピグレット

■最低監督賞

★リース・フレイク=ウォーターフィールド『プー あくまのくまさん

デヴィッド・ゴードン・グリーン『エクソシスト 信じる者』

ペイトン・リード『アントマン&ワスプ:クアントマニア』

スコット・ウォー『エクスペンダブルズ ニューブラッド

ベン・ウィートリー『MEG ザ・モンスターズ2』

■最低脚本賞

『エクソシスト 信じる者』

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』…もう帰っていいかな?

『シャザム!~神々の怒り~』

★『プー あくまのくまさん

■最低リメイク・パクリ・続編賞

『アントマン&ワスプ:クアントマニア』

『エクソシスト 信じる者』

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(まだ死に馬にむち打ちしてる)

★『プー あくまのくまさん

■救世主賞

★フラン・ドレシャー

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