現リーグ最長の“13年連続勝率5割超え”を決めたクリッパーズ。ブルズ戦の勝利は「守備が違いになった」とジョージが分析<DUNKSHOOT>

現地時間3月9日(日本時間10日、日付は以下同)、ロサンゼルス・クリッパーズはホームのクリプトドットコム・アリーナでシカゴ・ブルズを112-102で撃破した。

この日はポール・ジョージが22得点、5リバウンド、9アシスト、2スティール、3ブロックと攻守両面でフル回転。さらにカワイ・レナードが19得点、9リバウンド、4アシスト、ノーマン・パウエルが18得点、4リバウンド、イビツァ・ズバッツが16得点、9リバウンド、ジェームズ・ハーデンが14得点、11リバウンド、10アシストのトリプルダブルを達成し、勝利に貢献した。

また、シックスマンのラッセル・ウエストブルックが左手骨折の手術で離脱したことによりローテーションに復帰したボーンズ・ハイランドが、10得点、3スティールをマーク。その穴を見事に埋める活躍を見せた。

クリッパーズはブルズ相手にリバウンドで45-38、ペイントエリアの得点で52-36とリードして優位に進めたのだが、最大の勝因となったのは、最終クォーターのディフェンスにあった。
「俺たちはしっかりとディフェンスしたと思う。それが両チームの違いになったんだ。俺たちはフィジカルを持ち込んでディフェンスをやり切ったのさ」

試合後にジョージがそう話したとおり、クリッパーズは2点ビハインドで迎えた第4クォーター、ブルズをフィールドゴール成功率27.8%(5/18)、3ポイント成功率11.1%(1/9)の計17得点に抑え込んでみせた。

この勝利によって、クリッパーズは今季成績をウエスタン・カンファレンス4位の41勝21敗(勝率66.1%)とし、勝率5割以上が確定。2011-12シーズンから13年連続で勝率5割以上を達成しており、これは現リーグでは最長記録だと米スポーツ専門局『ESPN』が報じている。

チームは10日にミルウォーキー・バックスに117-124で敗れたものの、5位のニューオリンズ・ペリカンズ(38勝25敗/勝率60.3%)とは2.5ゲーム差。このまま白星先行で突き進み、プレーオフ1回戦のホームコート・アドバンテージを確保してレギュラーシーズンを終えたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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