茨城県潮来市日の出の潮音寺(村上定運住職)で11日、東日本大震災追悼行事「花あかり」が開かれ、約2000灯のろうそくが境内にともる中、訪れた人々が静かに手を合わせ、犠牲者の鎮魂を願った。
花あかりに先立ち、午後1時半からは追悼法要や奉納演奏を実施。地震が発生した午後2時46分には、隣接する認定こども園の園児らと参列者らが鎮魂の鐘を7回打ち鳴らした。
ろうそくは午後5時ごろから火が入れられ、「3.11」の文字や、桜吹雪の絵柄が浮かび上がった。境内では、目を閉じて犠牲者の冥福を祈る来訪者の姿が見られた。
村上住職は、能登半島地震の被害にも触れ、「(液状化など)この場所で起きた記憶を受け継ぐことが、今まさに苦しんでいる方々への共感の心を育てることにつながる。今後も続けていきたい」と話した。