中村時広愛媛県知事は11日、西日本豪雨災害で被災し、大規模な復旧工事が進む宇和島市吉田町白浦のかんきつ園地を視察した。傾斜を緩やかにするなどして生産性の向上を目指す工事の状況を確認し、苗を植え付けて産地の復興を期待した。
工事は県が進める「再編復旧」で、同市吉田地域では玉津、立間両地区が対象。視察した玉津地区の白浦工区(1.70ヘクタール)は2025年度中の工事完了予定で、一部園地(0.15ヘクタール)が先行して今年2月に完成し、営農再開が可能となった。
中村知事は「次なるステップに向けて大きな転換点を迎えた」と述べ、参加者とともに田口早生(わせ)の苗木に土をかけて植え付けた。