日米共同訓練「アイアン・フィスト」 鹿児島・沖永良部島北部で130人が上陸訓練 南部では米軍ヘリ一般公開も

偵察用ボートから上陸し、砂浜を駆け上がる米海兵隊員ら=11日、和泊町の笠石海岸

 陸上自衛隊と米海兵隊は11日、鹿児島県の沖永良部島北部の和泊町笠石海岸で上陸訓練を行った。南部の知名町大山総合グラウンドには米軍輸送機ヘリコプターCH53が飛来し、一般公開した。

 離島奪還訓練「アイアン・フィスト(IF、鉄の拳)」の一環。12日以降は沖縄のキャンプ・ハンセンなどで訓練する。17日まで。

 日が昇り始めた11日午前7時、笠石海岸には日米の先遣隊数人が沖合から泳いで上陸。偵察用ボート8艇計約30人が続いた後、上陸部隊の13艇計約100人が次々と海岸に駆け上がった。砂浜では小銃を抱えて一帯を制圧する流れを確認した。

 米軍ヘリの一般公開には、近くの保育園児ら約50人が集まり、ヘリの周囲で米兵らと記念撮影した。しらゆり保育園の神崎光彦副園長(29)は「米軍を見る機会は少ない。良い交流になった」と話した。

 訓練には陸自の「水陸機動団」や米海兵隊の第31海兵遠征部隊(31MEU)が参加。31MEUの連隊長は地元首長らを表敬訪問した。

保育園児と交流する米海兵隊員ら=11日、知名町の大山総合グラウンド
偵察用ボートで上陸する米海兵隊員ら=11日、和泊町の笠石海岸

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