現金落とし物、都内で計44億円 過去最多、コロナ緩和が要因か

 東京都内で昨年1年間、落とし物として交番や警察署などに届けられた現金は約44億円(前年比10.3%増)に上り、過去最多を更新したことが11日、警視庁遺失物センターのまとめで分かった。毎日1千万円以上が届けられている計算になる。警視庁は新型コロナウイルス対策の緩和を受けた人流の増加が要因とみている。

 遺失物センターによると、持ち主に返還されたのは約32億3千万円で、拾得者に引き渡されたのは約5億2千万円。持ち主が判明せず、拾得者も所有権を放棄するなどした約5億9千万円が都の歳入となった。

 警視庁が届け出を受理した拾得物の総数は約408万7千件(同19.0%増)だった。

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