違法薬物で新規定策定へ ボクシング、抜き打ち検査も

JBCの安河内剛事務局長=2020年11月

 日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は11日、違法薬物使用への処罰を含む新規定を4月中に策定し、6月以降をめどに国内の世界戦以外の試合でも抜き打ち検査を行う意向を明らかにした。「規定整備が遅れていた。若年層に広がっている禁止薬物摂取への抑止効果を狙うということもある」と説明した。

 JBCは3月7日付で世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)を、2022年12月の試合の際の尿検体から大麻成分が検出された件で戒告処分とした。井岡は潔白を主張。検出された大麻成分は世界反ドーピング機関(WADA)の基準値を下回る微量だった。

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