ハッブル宇宙望遠鏡で撮影した“りゅう座”のエッジオン銀河「NGC 5866」

こちらは「りゅう座(竜座)」の方向約5000万光年先の銀河「NGC 5866」です。NGC 5866は地球に対して真横を向けた位置関係にある、いわゆるエッジオン(edge-on)銀河の一つ。一見すると星空に生じた一条の亀裂のようにも思えますが、実際にはレンズ状銀河もしくは楕円銀河を横から見た姿だと考えられています。

【▲ ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ(ACS)で撮影された銀河「NGC 5866」(Credit: NASA, ESA, and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA))】

この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:HST)」の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」で取得したデータをもとに作成されたもので、2006年6月に公開されました。黒い帯のような部分は塵が濃く集まっている「ダークレーン(ダストレーン)」と呼ばれるもので、そこからさらに外側へと若く青い星々の光が広がっている様子がわかります。

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文/sorae編集部

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