【BASARA】“筋肉大運動会” 神野聖人が王者・藤田ミノル戦へ向け怪気炎「覚悟しとけ、このやろう!」

プロレスリングBASARAの神野聖人は3月19日新木場大会にてユニオンMAX王者・藤田ミノルへ挑戦する。

2月20日の新木場大会で神野のタッグパートナーである中野貴人がユニオンMAX王者・藤田に挑戦し、敗れた直後に挑戦表明。

今回のインタビューではタイトル戦に向けて藤田戦への意気込みや印象、中野との試合を見て感じたこと。

そして、”愛人タッグ”中野の存在、プロレス界でもトップクラスの肉体を持つがそのこだわりなどについて語ってもらった。

『伐折羅・弐佰四拾四~宴~』
日時:2024年3月19日(火)開場19:00/開始19:30
会場:東京・新木場1stRING

<対戦カード>
▼ユニオンMAX選手権試合
≪王者≫藤田ミノル vs 神野聖人≪挑戦者≫

①高校時代、バレンタインにチョコレート25個のモテ男

ーー某紙で拝見させていただきましたが、なんと高校時代バレンタインにチョコレート25個?

神野 25個ですね。

ーー25個って、なかなか聞かないですよね。

神野 確かにレスラーになってファンができて25個だったら分かりますけど。

ーーですよね。

神野 普通に高校の時で、演劇をやっていたので、10年ぐらい子供劇団みたいなのをやっていたので、その女の子たちも含めてなんですけど。

ーーそれでも25個はスゴイですね。相当モテたんじゃないんですか?

神野 まあ、モテましたね(笑)

ーー何が1番モテポイントだったんですか?

神野 学校の後また部活があって、その後さらにスイミングスクール行って泳いで毎日10キロぐらいずつ泳いでたので、試合で泳いでる途中に膝の靭帯ちぎれたんです。

ーーええっ、怖っ。そんなことってあるんですか?

神野 それであんまりがっつり部活ができてなかったので、でもちょっと離れた高校の子からのチョコがスイミングスクールの友達をつたって部活のところに届いたりとかしてましたね。

ーー凄いなあ、人気者だったんですね。

神野 そうですね。

②ユニオンMAX選手権試合:王者 藤田ミノル戦への意気込み

ーーそんな神野選手は今回、大一番が控えております。藤田ミノル戦への意気込みを伺えますでしょうか。

神野 藤田ミノル戦、私個人としては、多分3回目なんですよねユニオンMAXというものに挑戦するのは。なんですが藤田さんとシングルなんてしたことがないので。ただ藤田さんと試合したこともあるし見てるし、何なら中野が後ろ姿を見て藤田さんを「神ちゃん」なんか言ったんですよね、「神ちゃん今日なんか天気悪いね」みたいな。と言ったら藤田さんがえっ?えっ?みたいな感じで。それから藤田さんが「俺、神野じゃねぇ」みたいな。俺はむしろ神野だって言い始めて神野対神野だみたいになってるんですけど、髪型も一緒でして身長も多分ほぼ一緒なんですよ。体格もまあまあ似てて、骨格もちょっと似てるんじゃないかなと思うんですけど、だからもう私対私みたいなところはありますよね。

ーーなるほど。

神野 だからやっぱり藤田さんって、そうやな。何でも屋さんって言ったらあれですけど、中野もちょっと言ってましたけど、やっぱり「親戚のおじさん」みたいな感じで。

ーー中野選手もおっしゃってましたね。

神野 本当にBASARAと言ったらウラノさんと藤田さんとSOS(ツトム・オースギ&バナナ千賀)とか居て、みんな先生ポジションみたいな人間が大量にいるので、その中でもやっぱりあの人たちっていうのは勝つってなった時にすごい困るメンツですよね。例えば普通に正攻法でパワーで行ったとしても、確実にテクニックでやられるし、SOSに関して言ったらもうスピードとか動きでやられるわけだし、だから藤田さんなんて本当にもう多分どんな試合でもできる人なんですよね。なんかこの間ちょろっとSNSで見た訪問プロレスとかも何それ?みたいなやつとか、えっ?これは何かちっちゃいマットだけあるし、これは何をやるんだ?みたいな。それでも興行は成立してるわけですよね。そういう表現力とかっていう部分で私もプロセスの幅は多分2023年、2024年はものすごい広まったので、だからお互いどれだけの表現力同士の力量があるのかっていうところのぶつかり合いなんだとは思うんですけど、ただまぁ。

ーーやっぱり難しい相手ですか?

神野 いや、むちゃくちゃ難しいですよね。技の何て言うんだろうな、レパートリーが私は丸め込みはあまり得意ではないので。

ーーやっぱりファイトスタイルが違いますよね。

神野 そう、相手は何だってできるわけですよ。だから容易に突っ込めないわけであるし。だけど私的には突っ込むしかないし、そこでやっぱり、普段の戦い方プラスアルファ求められるので。そこで私の根っこの演劇10年やってて良かったなみたいな部分が多分出てくると思うので、そこは楽しみにしといてもらえればとは思います。藤田ミノルという存在に関しては、非常に楽しみな人ですね。多分絶対に自分のレベルが上がりますからね。勝っても負けても絶対自分のレベルが上がる相手ではあると思うので。

ーー藤田選手がやっぱり求められたポジションとか求められた役割に対しての仕事をしてきた幅っていうのが、やはり大きいと思います。そして世の中では新時代が特に叫ばれてます。

神野 なんか中野も言ってました。新しい時代、まさに新しい時代ですよ。

ーーその辺りは神野選手いかがですか?

神野 新時代、うーん、新時代かぁ…

ーーまだあまりピンと来ない?

神野 そうですね。中野は結構愛人タッグとして頑張ろうぜ、自分たちで時代を作っていこうぜみたいな感じなんですけど、私は比較的性格的にワンマンなので別に時代がどうとかじゃなくて私がそれで飛び抜けていればそれで良いかなみたいな感じなので、「俺の時代」で良いかなみたいな。

ーーなるほど。

神野 俺が引っ張っていくんだ、お前たちを引き連れて若い奴らで台頭していこうぜみたいな気持ちはなくて、我が良ければそれで良いっていう感じですね。

ーー個人主義って感じですね。

神野 結局は個人事業主なので(笑)

ーー確かに。

神野 馴れ合いをしているわけではないですから。中野は愛人タッグで友達ですけど、別に例えば私がガンガン進んでいって、それで何だろうな。相方が伸びていくのも本業が全然駄目で心折れてプロレスがちょっとしんどいなとか何とかなったとしても、そんなの知らないですからね。「一緒に頑張ろうぜ」なんて絶対言わないので、だから新しい時代というのは、自分が頑張った末についたとか、ついてくるんじゃないかみたいな。

③ユニオンMAX王者・藤田ミノルの印象

ーーユニオンMAX王者・藤田選手の印象はいかがですか?

神野 藤田さんは、さっきもちょっと言った先生ですよね。プロレスの先生ですね私の中でも、最近だったら、TTT(3月23日新木場)でも藤田さんとタイトルマッチ決まってるので、藤田、星誕期&条柴拓真vs神野、バナナ千賀&ラッセっていうのが決まってるので、藤田さんがまた相手で先生ですし、バサラで言ったら千賀さんも先生なんですよね。最近やっぱり千賀さんとニチョプロでも、たまに666出た時とかもやっぱり千賀さんもオースギさんも居たりとかして、SOSの2人だったりとかウラノさんがチャチャ入れて来たりとか色々あって先生クラスがたくさん入れてくれるので、ウチへ入れてくれたりもするので、なんか藤田さんっていうのもその中の1人であって、そうな、でもこの前言ってたことと被るんだよな…

ーーなるほど。

神野 優しいし、言ってしまうと一歩引いて見てるんですよ。一歩引いて見てて全体的に俯瞰しているんだろうなって、だからこそ多分プロレスの幅が広いんだろなって思うんですけど、ワーッてならないんですよね。所属の人たちって多分技をこうなりやすい、ゲストだからこそ多分大きく見れるのかなとか思います。私もGLEAT出たときって、なんかGLEATの全体、今GLEATの雰囲気こんな感じなんだみたいな感じでやっぱり見れるので、その感覚なんじゃないかなとか。まあ、それプラスキャリアがあるので、より広く見れるんだと思いますけど。

ーーやっぱり職人ですよね。そういう部分では。

神野 やっぱりプロレス屋さんなんですよ。完全にすごい、今だって藤田さんってプロレスしかしてないですもんね。私なんて普段パーソナルトレーナーで働いててプロレスやってみたいな、パーソナルって言っても大日本の吉野達彦運営なので言うたらプロレス系ではあるんですけど、やっぱりプロレスだけで生きていくって覚悟した人間っていうところがやっぱりそこはすごいですよね。

ーーなるほど。やっぱりそういう覚悟を持ってる人間の強みみたいなものを持ってらっしゃるって感じですよね?

神野 そうですよね、やっぱり。細かいじゃないですか、SNSのアカウント3つあって、色んなアカウントからの攻撃が来るわけで、なんか今日は本人の藤田ミノルのアカウントだ、今日はプロレスでのアカウントだとかありますけど、そういう細かさっていうのも藤田さんの強みですよね。そこまでだってできないですもん。

ーーそれぐらいプロレスに没頭してるんでしょうね。

神野 すごいですよね。だってキャリア何年ですか?

ーーもうかなり長いですよ。(1997年デビュー)

神野 そのテンションでずっとできてるってすごいですよね。

ーーそうですね。

神野 よっぽどプロレス好きですよ。

ーーやはりデビューしてからこれまで試合のスタイルがすごい変わりました。色んな団体に出ることによってスタイルの幅を広げて、自分の人生をさらけ出すみたいなところもありました。

神野 私が知ってるのはそこからなんですよ。

ーーそこからなんですね。

神野 ガンバレ☆プロレスのセコンドとか行って、自分の人生の話をし始めるみたいな。でもそこら辺から多分私の中の藤田ミノルなんですよね。だから中野とかもっと昔から知ってる。あいつめちゃくちゃ詳しいので、だけど私なんて藤田ミノルの最初の印象はやっぱりそこで本当に自分の人生がプロレスみたいな人なので、プロレスラーっていうのと自分の人生別の人も多いじゃないすか。

ーーそうですね。

神野 リング名変えるぐらいいるんでね。その中で本人そのまま自分をリングに持っていってるんだと思うのでね。

ーーいやあ、すごいですね。

神野 面白い人ですよ。

➡次ページ(パートナー・中野貴人)へ続く

④パートナー・中野貴人選手の試合を見て感じたこと

ーーパートナーの中野選手についても伺いたいと思います。前回の中野選手のタイトル戦を見て感じたことっていうのはありますでしょうか?

神野 中野とのタイトル。中野はひたすら愚直に頑張っておりましたが、藤田さんはそれをしっかり受け止めつつも少しいなして、多分中野は100%、120%なんですよ。でも藤田さんとかは多分90%なんですよ。

ーーそう感じたんですね。

神野 見た感じですよ。途中で中野はボコボコにやられて藤田さんが急にえっさほいさとかやり始めたりしてたんですけど、多分あと一歩の余裕が藤田さんにはあるんですよね。

ーーなるほど。

神野 常に多分余力を残してるんでしょうね。ギリギリ勝つなんて藤田さんにはなさそうなので、あと一歩の余力をいかに潰すかっていう。

ーー藤田選手は最後の懐刀としてのフィニッシュ技のレパートリーなんかも色んなものを持っています。

神野 だって中野なんてもう全部出して、これでもかって頑張っているけど、それでも勝てなくて、でも藤田さんにはまだまだやっぱり刀があるわけですよね。中野は本当に刀を持ってきてるけど、やっぱりそこの刀を抜かせないといけないんですけどね。その刀を筋肉でへし折るというそういうところを狙っていかなきゃいけないので。

⑤愛人タッグのパートナー中野貴人選手との存在とは?

ーーそして愛人タッグのパートナー、中野貴人選手の神野選手から見た存在ってのはどんなふうに感じていますか?

神野 これは最近、中野はしっかり友達であり、良い存在だと思っていたのですが、中野のタイトルマッチの後、私が挑戦表明をしたっていうタイミングで彼が直後に藤田ミノルに対し、チャンピオンそのままずっと防衛し続けてまた俺が挑戦するときまで守っておいてくださいみたいなことを言ったんですよ。

ーーなるほど。

神野 遠まわしに私に負けろと言うことですよね。

ーーそうですね。その言い方であればね。

神野 もう私が挑戦表明した直後バックステージとかで言うなら分かりますよ。

ーー確かに。

神野 マイク持ってお客さんの前でドーンって言ったんですよ。それに対して俺信じられなくて。

ーーちょっとその空気違うでしょっていう。

神野 そうなんですよね。アホなのは知ってるんですよ。毎日パチスロしかしてないので、パチスロとプロレスで生きてるやつなのでアホになってしまうのかなとは思うんですけど、アホすぎて、ちょっとこれは長いこと関係を続けていると危ないんじゃないかなと私は最近思い出しまして。

ーー今更?

神野 今更。いやちょっとこれキツいですよ。おかしいですよね?

ーー中野選手らしいというか。

神野 おかしいんですよ。ずっと一緒にタッグを組んでるタッグパートナーが、さあこれから頑張るぞって時にお前負けろって遠回しに言ってくるのは、ちょっとイカれてるんですよ。

ーーパートナーが挑戦表明した直後はおかしいですね。

神野 中野とはもう多分これっきりになってしまうんですよ。

ーー出た、これっきり発言。

神野 これっきりありがとうございました。彼は私のことが大好きかもしれないですけど、私はそんなことはないですから。

ーーなんであんな事言うねんっていうのは言ってあげたんですか?

神野 いや、もう会場全体がえーってなってましたもん。

ーーなりますよね。

神野 もう、あり得ないんですよ。まあ、やっぱりそれが多分中野の可愛げだったりするんだと思うんですけど、いやそれにしてもアホすぎる。

ーーそれはどうなんだと。

神野 まあ、面白かったからいいんですけどね。

ーーなるほどですね。いやでもそれぐらい2人の間柄が垣間見えました。

⑥身体を鍛え上げる際のこだわりは?

ーー神野選手のパワーは今マット界でも注目を浴びている存在ですし、そういう部分ではその肉体美も含めて説得力はやっぱりすごくあると思うんですよね。そこの部分に関する自信みたいなものはどうですか?

神野 トレーニングに関しては頭おかしいレベルでやってるので、周りのボディービルダーみんなに頭おかしいって言われるので、休んだ方がいいんじゃないって言われるので、トレーニングという面、あと多分スタミナは多分ぶっ壊れてるんですよ。基本色んなサプリメントを飲みながらですけど、疲れないのであれなんですけど、リングってまた別だからなあ、持ち上げる、投げる、何かぶっ潰せみたいな局面ではもう完全に圧倒できるとは思うんですけどね。例えばちょっとしたレスリングの取り上げだってなった時にはどうやっても多分勝てなくなってしまうので、そこをいかに力でねじ伏せるかっていうことですね。

ーー心技体で言うとどのような感じですか?

神野 いや、心技は絶好調です。体は膝がぶっ壊れているので、

ーーあっ、膝がダメだって言ってましたね。

神野 しょうがない。みんなレスラーはぶっ壊れているので。

ーーレスラーはどうしても膝がみなさん悪いですよね。

神野 この膝は確実に攻められるとは思うので、いかに、逃がせないんですよ。痛みを逃がせないから上手いこと心、心で補っていくっていうところですよね。心の強い普段の筋トレもっとキツいことやってるわみたいな。

ーーやっぱり筋トレする時って、自分との戦いじゃないですか?毎回重さは変えているんですか。

神野 まあ本当はね。私は結構メニューが独特なので。

ーーオリジナルなメニューにされてるんですね。

神野 他の人は真似できないような内容ではあるんですけど、重量はそこまで極端に変わったりとか徐々に重くなったりとかはしないです。順番とか変えるぐらいですね。

ーー神野選手は肉体に対する説得力っていうのは、本当にもうすごいあるので、レスラーとしてのある意味鏡だと思います。

神野 最近のレスラーでも、あれじゃないすか。昔に比べたら多分棚橋さんぐらいからアスリートレスラーが増えてきていると思うので、体見せる競技なのでね。やっぱり体見せてナンボみたいなところありますから。そこをちょっと、まあでもバサラでそうやってガッツリ鍛えてる人って他はいないので、なんか風戸さんはめちゃめちゃスクワットやってますよ。

ーーあっ、そうですか。

神野 毎日スクワットの動画を絶対にあげてますよね。

ーースクワットもね、やっぱり膝との闘いもありますからね。

神野 やっぱりGLEAT出てると周りみんなすごい鍛えるので、アスリート多いのでGLEATは。

ーーやっぱりそういう中でやると刺激になったりしますか。

神野 モチベーションアップにはなりますよね。やっぱり控え室の話になっちゃうけど、みんなで筋トレの話をしたりする時は筋トレの話はメニューがどうこう、握り方どうこうとか。

ーー握り方までやるんですか?

神野 そういう話はやっぱり多くなるし、それでやっぱりやる気にも繋がりますよね。バサラはやっぱり楽しいプロレスが結構多いので、そっちのプロレスっていうところの面白さみたいなものもありますけどね。

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⑦ダイエッターへのアドバイス

ーーあと体を鍛え上げる際のアドバイスをお願いします。やっぱり自分に負ける人って多いと思うんですよ。なんですけど、鍛えてもやっぱり負けちゃう。もう食べちゃうとか。

神野 なるほどね。

ーーなかなかやっぱりそういうのを目指しても、途中で挫折する人っていっぱいいると思うんですね。

神野 それはプロレスラーに限らずですね。

ーー限らず。

神野 ダイエッターみんなそうですよ。私はもう普段そういう仕事をしているので、そういう人たちに絶対言うことは食べてもいいから最悪揚げ物食べても何食べてもいいから、1日の自分の決めたカロリー超えなければと最低限って言ってます。

ーーそうなんですね。カロリー。

神野 言ってます。

ーー2000ぐらいですか?

神野 私だったら2300ですね。基礎代謝で1900ちょっと2000ぐらいあるので、みたいなそういう計算を多分常にしてるんですよ。もちろん自分のとか。

ーーそうなんですね。

神野 自分のパーソナルのお客さんとかも常にそういう計算をしてるので、やっぱり負けちゃう人って人間だから負けるんですよ。どうやったってやっぱり美味しいもの食べちゃうし、ただ我々競技者は、やっぱり人に体を見せるとか、あとはボディビルダーとフィジークの選手とかみんなそうですけど、やっぱり期限があるのでできるんですよ。

ーーなるほど。

神野 だから、頑張れるんです。例えば私だったら弁当を持ち歩くんですよ。DDTの遠藤さんとかはやってると思う。鶏肉か。こんなことをやっていれば勝手に痩せますけど、こんなの普通の人はできないので。

ーーなかなかできないですよね。

神野 普通の会社員はこんなのできないから、だから競技者みんな見るのはSNSじゃないですか。SNSのボディービルダーとか綺麗に絞れてる人間を見てみんな憧れますけど、あんなものは一時のもので、しかもあれしかやってない人たちだからできること、一般のダイエッターなんてしかも期限も特に決まってなくて半年でざっくり痩せれたらいいなみたいなふうに、例えばチートデイだと称してご飯食べてしまうとか、お菓子食べちゃうとかっていうのはしょうがないので、だから最悪何食べちゃ駄目、これ食べて駄目じゃなくて、1日のカロリーだけ決めてそれを超えなければOKっていう。

ーーなるほど。

神野 それだけしてればいいんじゃないかなっていう、もう私が言えるのはそれ。ただのダイエット講座ですよ。

ーー今度はこれからプロレスラーになりたいとかっていう未来ある子供たちにどうやって鍛えていくのが良いとか、こうやっていくのが良いよみたいなアドバイスはあったりしますか?

神野 これから頑張る君たちへ。最初はジムに行く習慣ができてないので、みんなしんどいんですよ。私でも年に1回ぐらいはジムに行きたくなくなる時があるんですね。面倒くさいってなる時があるので、一番簡単なのは友達を作ろうですよね。

ーージムで?

神野 ジムで、ジムで知り合った人間と仲良くなるべき、そこでしかできない話をするべきですね。

ーーコミュニティですね。

神野 コミュニティ。ジムのおっちゃんとか、おじちゃんとか、いっぱいいるじゃないですか、おじいちゃんとかと仲良くなると、やっぱりそこでしか会えないので、また明日っていう会話ができたらめっちゃ強いですよ。

ーーなるほど。

神野 関西人はイージーなんですよそれが。ウェーイでいけるんですけど、東京の人はちょっと難しいですよね。

ーー難しいですよね。みんな黙々と自分だけの世界に浸って。

神野 ヘッドフォンしてね。

ーーそうですね。やってますもんね。

神野 そういう場合のアドバイスもちょっとしたいですね。どうしたらいいかな。

ーーパーソナルだったらこの時間に行かないと待ってるからという思考になるじゃないですか。

神野 ただ、私のパーソナルに導入するっていう話になってきてるんですよ。僕のパーソナルに来てください。めっちゃ楽しいのでってなっちゃうんですけど、私のパーソナルに通ってる人たちはもう2年、3年間やっていて単純に私に会いに来てるだけです。筋トレするというか、私とプロレスの話したりとか、

ーーなるほど。

神野 オフレコの話したりとかするためだけに来ています。ダイエットっていう目的すら失ってる人も多いですね。やっぱりそういうふうにジムでしか会えない環境の友達を作るのが一番強いんですよ。

ーー友達と一緒に行くとかは続かないですかね?

神野 意外と友達が辞めたら自分も辞めるんですよ。

ーーそういうパターンになっちゃうんですね。

神野 友達と行くのはアリなんですよ。私もやっぱり中野と一緒にジム行ってますけど、結局は私は自分1人でも全然行くし、中野も自分1人で行くやつだから大丈夫、成り立ってるのであって、さあ初見で筋トレ、何も分かりません、2人で行きましょうってなった時にどっちかが心折れたら、もういっかが発動するので。

ーー確かに。

神野 それは結構怖いと。それかもう本当に最初だけジムという環境にハードルを感じなくなるまでは、パーソナルに行った方が。

ーー最初はね。

神野 ちゃんとトレーニングを続けたいのであればパーソナルをやってしまって、ちょっとお金はかかりますけど、でもパーソナルの値段もちょっと落ちているので、昔ほど高くはないので、そこでちょっとジムに馴染むっていう作業のためだけにパーソナルもアリかなと。是非とも私のパーソナルを受けに来てください。

⑧プロレスラーへの道、大仁田厚との出会い

ーーそうですね。あとプロレスラーへの道みたいなのはいかがですか?

神野 プロレスラーへの道。なりたい子、ちょっとこれは私はあんまり分からないんですよ。ちっちゃい頃からプロレスラーが近くにいすぎて、多分中野もそうなんですけど、多分中野の実家のお母さんがめちゃめちゃプロレス好きだから。だって中野がデビューした時シンスケ ナカムラからメールかなんか来たんですよ。

ーーすごいですよね。

神野 デビューおめでとうございます。ってやばいでしょ?

ーー中野選手からお母さんの話聞いた時びっくりしました。

神野 いや、もうおかしい。小島聡さんからもお母さんから何々いただきましてありがとうございます。みたいのとか。

ーやばいですよ。

神野 私の場合だとやっぱり高校の時に大仁田さんの旗持ちとか、電流とかのセコンドやってたんですよ。なにわ大花火で大仁田厚対曙の時のリング前に私がいるんですよ。

ーーええーっ、そうなんですか。

神野 下がってーって。

ーーその時から熱狂的なプロレスファン?

神野 私はその時、プロレスずっと好きだったんですけど、普通に棚橋ボーイだったので、レインメーカーショックだとかちょうど伏線回収やってましたけど。まさにああいう世代なので普通に見に行ってて、大阪プロレスのプロレス教室に入って織部さんとか、ちょうど今怪我したけど浅川くんとかとみんな一緒に練習してて、そこで最終的に大仁田さんの弟子になるんですけど、そこのプロレス教室に来てたおじちゃんと仲良くなって、その人が大仁田さんの弟子になって、じゃあ神野くんも手伝ってよって感じになって、そこでちょっとだけ。

ーーそんな歴史があったんですね。

神野 めっちゃ面白かったです。大仁田さんと一緒にナポリタン食べて。

ーー大仁田さんの試合形式っていうのは、もう常人ではなかなか耐えられないものですから。

神野 凄かったですね。ばあー、うわあーですよ。

ーーだってあれリング周り居て鼓膜破れるかと思いますよ。

神野 やばかったですよ。こんなに音鳴るの?って初めてだったし。

ーーびっくりしますよね。

神野 びっくりしましたね。何これっ?みたいな。

ーーでも、そんな経験もされていたんですね。

神野 そうですね。それで大仁田さんも覚えてくれたし、プロレスラーっていうものが近かったので、これからレスラーになる子供達にどうしていったらプロレスラーになれるの?っていうのは、なるべく若いタイミングでレスラーと触れ合う。

ーーまずは好きな団体をまず見に行ってという感じですね。

神野 そうですね。プロレス教室ってやってるとこも少ないですけど、あったら早めに行った方が良いと思います。

ーーなるほど。

➡次ページ(KAIENTAI-DOJOへ入門)へ続く

⑨KAIENTAI-DOJOへ入門

神野 プロレスというものへの切り込み方じゃないけど、入門テストを受けるハードルとか、中野だったら浜口ジムに行ったみたいですけど、私はプロレス教室行ってるし、そういうプロレスラーが居る場に行かないと多分入門テストの履歴書を送る段階からちょっと躊躇すると思うんですよ。俺の人生本当にこれでいいんだろうかとか、多分考えると例えば普通に高校卒業して大学に行くのか、プロレスラーになるのか、そこで躊躇するような段階では駄目なんですけど本当はね、俺はプロレスラーになるんだって言ってほしいんですけど、やっぱり今時の子供だったら例えば私だったら柔道整復師の専門学校1回行ったんですよ。手に職つけてからもし何かあったとき用と思って。

ーーそういうのも大事ですね。

神野 行ったんですけど、途中で辞めてKAIENTAI DOJOに行ったんですよ。これはあんまりみんな知らないかもしれない。KAIENTAIに行って3ヶ月で辞めたんですけど、

ーー3ヶ月間KAIENTAIに行ってたんですか?

神野 はい。ティーラン獅沙と同期です。それで私がKAIENTAIにいると思って、GO浅川ですねその時は、KAIENTAIに入門したら私もう辞めたっていう、それでLINEでお前ふざけんなって言われたんですよ。

ーーそんな事があったんですか。

神野 そうです。神野がいると思って行ったのにって言ってました。

ーー面白い繋がりですね。

神野 だから、これはまた脱線しますけど、Kの遺伝子がBASARAには多いですね。

ーーやはりイサミさんを筆頭に色んな事がありますもんね。

神野 KUBITOさんだって藤田さんだってKAIENTAI絡んでますからね。

ーー人生色々ですね。プロレスラーを目指す人には神野選手が色んなアドバイスをしてもらえる可能性があるということですね。

神野 DMしてください。

ーー個人宛にね。

神野 何か例えば一緒に筋トレしてもいいし、週1回とか時間合わせて筋トレしてね、例えば別に体力が云々なんて後からついてくるから根性だけつければ良い最初はね、とりあえずレスラーというものを間近に身近に感じた方がいいです。私だったらもうこれもまた出せないので、、、大仁田さんと仲良くご飯食べさせてもらってて、その後にまた別で新日本の会場で神野少年はプロレスを見てたんですよ。洋央紀さんのマル秘講演会っていうのがあったんですね、学ぶ社会っていうのがあって、それに誘われて、それの食事会が何ヶ月かにあって、そこで後藤さんとご飯食べたりとか、里村さんとも会ってご飯食べたりとか、そういう機会があったんですけど、なんかプロレスやりたいなら新日本受けてみなってなって2回受けて2回落ちたっていう…。

ーー狭き関門ですね。

神野 私1回目の時に岡君受かってましたから、グレート‐O‐カーン。

ーーあっ、そうですか。グレート‐O‐カーン選手。

神野 2回目でワトが受かってました。

ーーマスター・ワト選手ですね。

神野 ワトとは今でもたまにLINEきますけど。

ーーそうなんですね。いやでもいつかまた交わる可能性もありますからね。

神野 いや面白いですよね。

ーーやっぱりプロレスって大河ドラマですね。本当にSANADA選手と内藤選手のドラマもあったし、やっぱり自分自身を高めていけばいつか。

神野 あるかもしれないですよね。

ーーそれがあるからすごい楽しみですね。

神野 愛人タッグでずっと言ってるのは、ベストオブスーパージュニアって。

ーーいいですね。

神野 頑張ろう。

ーー今大会では飲み放題付きの大会となっておりますが通常の大会と比べて、どんな感じですか?

神野 もう第1試合からメイン級に盛り上がるので、メインの時にお客さんが疲れているという、トチ狂った試合だとカウンターにある通りだと思ってるんですけど、皆さんしっかり配分していただいて、メインでしっかり盛り上がってもらえればと思います。

ーー最近はストロング系があんまり出ないというですね。

神野 さすがに過去出てたんですよ。出てたんですけど、ぶっ潰れる人が多かったので無くなりましたね。

ーー非常に楽しい大会で皆さん和気藹々と楽しめるっていう感じですね。

神野 非日常をより非日常として楽しめるんじゃないかなと思います。ノンアルコールもあるしね。

ーー別に飲まなくてもいいし、飲みたい人だったらもう本当にいくらでも飲めるっていう大会ですね。

⑩大会に向けてメッセージ

ーー最後に、大会に向けてのメッセージをお願いします。

神野 はい、19日の藤田ミノルとの試合でしっかり勝ちまして、ベルトを奪い、そのまま23日のTTTのそれも新木場大会ですね6人タッグ。さらにそこでもベルトを奪い、藤田ミノルの両肩にかかっているベルトを全部引っぺがしてしてやろうと思いますから、覚悟しとけ、このやろう!!

ーーありがとうございました。

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

『伐折羅・弐佰四拾四~宴~』
日時:2024年3月19日(火)開場19:00/開始19:30
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