ポイント制移行で見直し議論紛糾の「敬老パス」 希望者には3~5年程度現行と同じパス継続の"経過措置"を検討 札幌市

交通費の一部を補助する「敬老パス」の制度見直しを検討している札幌市は、当面、希望者には現在と同じパスを交付する経過措置を検討しています。敬老パスは70歳以上を対象に同市が交通費の一部を補助する制度で、2023年度の事業費は約50億円にのぼっています。

高齢者や市民団体などから反対の声が相次いでいた

札幌市は2025年度にも現行のパスを廃止し、上限を7万円から2万円に引き下げた上で、歩数などに応じて交通機関で使えるポイントを付与する「敬老健康パス」の導入を検討していますが、高齢者や市民団体などから反対の声が相次いでいました。「経過措置」を検討している札幌市は、25年度の時点で70歳以上の希望する市民には、現在と同じパスを3年から5年程度利用できる案を明らかにし、今後詳細を詰めることにしています。

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