東日本大震災から13年です。北海道内も津波による被害を受けたほか、今も東北から多くの方が避難しています。3月11日、各地で祈りが捧げられました。
祈りをささげる函館市民
2011年の東日本大震災で犠牲者が出た函館市。献花台が設置され、朝から多くの市民が静かに祈りを捧げました。北海道内には津波被害や福島第一原発の事故を受け、東北などから現在も約750人が避難を続けています。「もう13年になったのかなという感じがします。やっぱりわすれられないですよねあの光景は」（岩手県陸前高田市から移住）震災で函館を襲った津波は約2.4メートル。自宅にいた60代の男性が死亡したほか、観光名所・函館朝市にも津波が押し寄せるなど、住宅など、約670棟が被害を受けました。地震が発生した午後2時46分には黙とうが捧げられました。「13年前、そして信じられない元日の大災害（能登半島地震）。我々も他人事ではないなと改めて思いました」（函館市民）
黙とうをする根室市役所の職員
約2.8メートルの津波が押し寄せた北海道東部の根室市では、住宅11棟が浸水の被害を受けました。根室市役所では、職員が東北に向かい祈りを捧げました。
市民団体による鎮魂と追悼の催し
JR札幌駅前では市民団体による鎮魂と追悼の催しが行われました。多くの避難者を出した福島第一原発事故を受けて原発再稼働の反対などを訴え、署名活動も行いました。「核のごみを北海道に持ち込むな。地震大国である日本のどこにも原発はいらない」（道原発連代表委員 三上友衛さん）あの日と、それからの日々を忘れない。北海道内が祈りに包まれました。
