ICC所長に赤根智子氏 日本人初「対話促進」

赤根智子氏

 【ブリュッセル共同】オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)は11日、赤根智子裁判官(67)を所長に選出した。裁判官の投票で選ばれ、任期は3年。日本人の所長就任は初めて。赤根氏はICCの裁判官として、ウクライナ侵攻に絡んでプーチン・ロシア大統領らに逮捕状を出したことで知られる。

 ICCによると、赤根氏は「仲間の裁判官から所長に選出されたことを大変光栄に思う。裁判所の各機関や弁護人、被害者側の対話を促進する」と表明した。

 赤根氏は愛知県出身。1982年に検事となり、函館地検検事正などを歴任。名古屋大法科大学院教授、国連アジア極東犯罪防止研修所所長なども務めた。

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