【中継】風化させない…被災地の復興願う明かり 県内各地でキャンドルナイト 福島

福島第一原発が立地する福島県双葉町では、今年も、これからの未来に明かりを灯そうというキャンドルナイトが行われました。1000本あまりのロウソクが灯った会場から中継です。

【中継・水津邦治アナウンサー】
復興を願う優しいキャンドルの明かり。双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館です。

震災、そして原発事故から13年。双葉町は、おととしから住民の帰還が始まりましが、いまだ町の8割以上が帰還困難区域です。こうした中、震災と原発事故で犠牲になった人を悼み、震災の記憶と福島の今を発信しようと双葉町の夜が彩られています。

午後5時からの点灯式では、メッセージが記された1100本のキャンドルに明かりがともされました。さらに、午後6時からは鎮魂と復興への願いが込められた花火が打ち上げられました。キャンドルは上から見ると、それぞれの人たちがそれぞれの思いがある「3・11」という文字が浮かび上がっています。そのひとつひとつのキャンドルには、それぞれに将来への夢や希望を込めたメッセージが記されています。今年は、能登半島地震で被災した人たちへのメッセージもありました。

主催した県によりますと、11日は県内6つの地域の会場で4000本を超えるキャンドルナイトを行っていて、震災と原発事故を風化させない思いを伝えることにしています。

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