東日本大震災の被災地 復興祈る 岡山の支援団体 キャンドル囲む

避難者らがキャンドルを囲んで語り合ったイベント

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から13年を迎えた11日、岡山県内で避難者支援に取り組む一般社団法人「ほっと岡山」(岡山市北区東古松)は、避難者らがキャンドルをともして被災地に思いをはせるイベント「ともしびのにわ」を同法人の事務所で開いた。

 テーブルの上に約60個のキャンドルを点灯。訪れた避難者ら約10人は温かな明かりに照らされながら、被災当時を振り返るとともに、被災地の復興を祈ったり、防災の大切さを語り合ったりした。

 10年前に東京都から岡山市内に避難した学校臨時職員の男性(57)は「原発事故を巡って周囲と自分の思いにギャップがあり、埋まらない。避難者同士で集まると心が安らぐ」と話した。

 ほっと岡山の服部育代代表理事は「今年は能登半島地震もあり、避難者に落ち着かない様子が見られる。これからも当事者に寄り添い続けたい」と誓った。

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