仮設道路6月末にも供用 国道359号の石川県境区間 小矢部、住民の通行可能に

地震で大規模崩落した国道359号=2月29日、小矢部市内山

 能登半島地震で大規模崩落した国道359号の富山、石川県境区間について、道路管理者の富山県は6月末にも仮設道路を整備して供用開始する。住民や緊急車両などの通行を可能にする。359号は国道8号や北陸自動車道と並び、両県を結ぶ重要路線で、住民らが早期復旧を求めている。

 小矢部市の桜井森夫市長が11日の市議会本会議で説明した。市が県に確認したところ、仮設道路は既に実施設計が完了し、国との事前協議も終えた。準備ができ次第着工する。国道359号の復旧工事は国の災害査定が終わり次第、工事が発注される見通しで相当な期間を要する。

 359号は地震で延長約200メートルにわたり崩れ、市南部の五郎丸から石川県境までの約4キロが通行止めとなっている。1月下旬に国土交通省の災害緊急調査が行われていた。

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