思い出胸に101人旅立ち 茨城・つくばのみどりの学園 分離前で最後の卒業式

保護者らに見送られて会場を後にする卒業生=つくば市みどりの中央

茨城県内の多くの中学校、義務教育学校で11日、卒業式が行われた。児童生徒の増加に伴い学校を分離、新設するつくば市立みどりの学園義務教育学校(同市みどりの中央、谷池真彦校長)では、学校を分ける前の最後の卒業式が開かれた。9年生101人が卒業証書を受け取り、思い出を胸に学びやを旅立った。

谷池校長は「世界は変えることができる。困難に屈せず絶対に諦めないで」と式辞。卒業生代表の宮川凜心さん(15)は「皆さんと過ごした思い出は何物にも代えられない宝物。壁にぶつかったり引き返したくなる時も、学んだことを胸に乗り越えたい」と答辞を述べた。式典後には卒業生が合唱を披露した。

同校は2018年に開校。小中一貫校で児童生徒数は2277人(1日現在)。つくばエクスプレス(TX)沿線開発などで学区内の児童生徒の数が増え、26年度には3千人を超える見通しとなった。市は増加に対応するため、通学区域を変更し、同校とは別にみどりの南小(同市みどりの南)と、みどりの南中(同)を4月に新たに開校する。

茨城県内では同日、国公私立の中学・義務教育学校のうち217校が卒業式を迎えた。

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