木村佳乃、『アンチヒーロー』で18年ぶり日曜劇場出演 検察官役で長谷川博己と初共演

長谷川博己が主演を務める4月期のTBS日曜劇場『アンチヒーロー』に木村佳乃が出演することが発表された。

「殺人犯へ、あなたを無罪にして差し上げます。」というコピーとともに発表された本作。日本の刑事裁判での有罪率は99.9%と言われている。長谷川が演じる主人公は、残り0.01%に隠された「無罪の証拠」を探し依頼人を救う救世主のような人間ではない。たとえ、犯罪者である証拠が100%揃っていても無罪を勝ち取る、「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士であり、ヒーローとは言い難い、限りなくダークで危険な人物だ。

主演の長谷川のほか、北村匠海、堀田真由が弁護士役、大島優子がパラリーガル役で出演することが発表されている。

木村が演じるのは、東京地方検察庁の検察官。長谷川演じる主人公・犯罪者を無罪にする“アンチ”な弁護士は裁判でどのような戦いを繰り広げるのか。

木村は主演を務めた金曜ドラマ『恋する母たち』(2020年)をはじめTBSドラマに数多く出演。日曜劇場枠への出演は、『理想の上司』(1997年)、『輪舞曲-ロンド-』(2006年)に続き今回が3作目で18年ぶり。主演の長谷川とは本作が初共演となる。

木村は本作について、「コンプライアンスなどセンシティブなこの時代に、これをドラマでやるというのは攻めているし、面白いと思いました」とコメントを寄せた。

コメント
木村佳乃
検察官役を演じるのは『アンチヒーロー』が初めてです。役をいただいてからクランクインまでの間、勉強のために裁判の傍聴に行かせていただきました。日本は法治国家なので罪を犯したら法で裁かれるというのは念頭にありながらも、実際に裁判を傍聴すると“どっちが正しいんだろう?”と揺れ動く場面が多々あり、裁くことは奥深く難しいことだと実感しました。ドラマの中で「人が人を裁くことの危うさ」というセリフが登場しますが、まさにその通りだなと思うと同時に、コンプライアンスなどセンシティブなこの時代に、これをドラマでやるというのは攻めているし、面白いと思いました。
私が演じる検察官は、正義なのか? 悪なのか?と視聴者の皆様に想像していただきながら観ていただけたらうれしいです。

飯田和孝(プロデューサー)
弁護士が正義なのか、検察官が正義なのか? それともどちらも正義で、どちらも悪なのか? このドラマでは、非常に曖昧な「正義」というものを、自身の信念だけを頼りに扱っていく人物たちを生々しく描いていきます。画面を見ていると、木村さん演じる検察官は、凛としている中にも、何か鋭い刃のようなものを備えているように感じます。華やかさ、しなやかさ、柔らかさ、厳しさ、切なさ、豪快さ、木村さん演じる検察官を表現する言葉として一体どれが適切なのか、視聴者の皆さんと一緒に私も探していければと思っております。

(文=リアルサウンド編集部)

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