またしてもブラジル帰化選手を大量招集! イバンコビッチ新政権が発足した中国代表に地元メディアは「行ける!」「大胆な決断を下した」と特大の期待

現地3月10日、中国サッカー協会がワールドカップ・アジア2次予選に臨む中国代表メンバー31名を発表した。就任したばかりのブランコ・イバンコビッチ監督にとっては初めてのメンバー招集。その人選が注目されたが、グループステージ敗退の憂き目に遭ったアジアカップから8名が落選する結果となった。

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31名の中でやはり目を引くのは、アレクサンドル・ヤンコビッチ前監督が最終的に依存しなかった帰化選手たちの復帰だ。イングランド出身のDFタイアス・ブラウニング(上海海港)は継続して招集を受け、そこにFWエウケソン(成都蓉城)、フェルナンジーニョ(山東泰山)、そしてMFニコ・イェナリス(北京国安)のブラジル出身トリオが加えられた。

中国スポーツサイト『捜狐体育』は「ヤンコビッチは帰化選手たちとの折り合いが悪く、衝突を繰り返して結局は彼らを追放した。だがイバンコビッチは、ワールドカップ出場にはやはり彼らの力が必要と判断して呼び戻したのだ」と説明。「今回は辞退したアラン(青島西海岸)も次回以降は合流するだろう。ほかにも中国以外の国で生まれ育った選手がおり、国際色は濃くなった」と伝えている。

さらに同メディアは「新監督はまさに大胆な決断を下したと言え、『ワールドカップに行ける!』と感じさせてくれるスタートだ。年齢やコンディション不良で落選した選手も少なくない」と記載。とはいえ、31名のメンバーリストを見ると23歳以下の選手はわずか3名にとどまり、逆に30歳以上の選手は14名にものぼる。血の入れ替えは敢行したものの、どうやら課題となっている世代交代は後回しになったようだ。

イバンコビッチ監督を支えるコーチングスタッフにはシャオ・ジャイ(邵佳一)氏、チャン・ジイ(鄭智)氏と中国代表で一時代を築いたレジェンドを配置。『捜狐体育』は「中国サッカー界の再建を託すに足る陣容となった。ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)で準々決勝に進出している山東泰山から最多9名を招集しており、もう期待しかない」と熱く論じている。

中国代表は3月シリーズでシンガポールとの2連戦に臨む。2次予選ではグループCで韓国、タイ、シンガポールと同居し、ここまで第1節のタイ戦(アウェー)を2-1でモノにし、第2戦の韓国戦(ホーム)を0-3で落として1勝1敗。上位2チームに食い込んでの最終予選進出を目ざしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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