【震災13年】「鎮魂の日」各地で祈り、誓い 防災・減災へ教訓生かせるか/北奥羽

17日に開幕する今季の館鼻岸壁朝市を前に、避難訓練に臨む出店者。高台の館鼻公園へ向かう経路を確認し、有事に備えた=11日、八戸市新湊1丁目

 全国で2万人以上の死者・行方不明者(関連死を含む)を出した東日本大震災は11日、発生から13年となった。亡き人を悼み、防災への誓いを新たにする「鎮魂の日」。北奥羽地方でも各地で式典やイベントが開かれた。

 時を経て、暮らしを支えるインフラの復旧は大きく進展した。だが、被災者の生活再建、心のケアはいまだ途上にある。

 さらに、人口減が加速する中、いかに地域コミュニティーを維持していくのか。被災地もまた、地方が抱える難題に直面する。

 一方、日本は大震災以降も、多くの自然災害に見舞われた。激しい揺れに伴う津波や家屋倒壊、記録的豪雨による土砂崩れや河川氾濫。先の能登半島地震でも、その脅威を目の当たりにしたばかりだ。

 防災・減災に向けた備えは十分か。震災は多くの課題を浮き彫りにした。その教訓を生かすことが、改めて問われている。

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