卓球・シンガポールスマッシュの女子シングルス１回戦が３月10日、シンガポールで行なわれ、平野美宇（スターツ）は早田ひな（日本生命）にゲームカウント３－０で快勝し、２回戦進出を決めた。
初戦からいきなりパリ五輪女子シングルスの代表内定を決めた“エース対決”となった。第１ゲームは、平野が得意のバックハンドを炸裂させて11-8で先取。第２ゲームは互いに譲らぬ展開が続くも、意地を見せた平野が13-11で連取。第３ゲームも勢いを加速させた平野が11-7で奪い、ストレート勝利を収めた。
中国メディア『捜狐』は「なんてこった！ シンガポールスマッシュで平野美宇が早田ひなに３－０で圧勝した」と驚きをもって報道。１回戦から日本のトップ選手の直接対決となったため、「この試合は多くの卓球愛好家の注目を集めた。両選手はすでにパリ五輪の女子シングルス出場を決めている」と伝えた。
まず、記事では早田と平野について次のように紹介した。
「早田ひなは、女子シングルスの世界ランキング５位の選手で、日本卓球界では最高位の選手だ。一方で、平野美宇は、2016年のワールドカップ、2017年のアジア選手権の女子シングルスで優勝した若き英雄だ。彼女は昨年のWTTコンテンダーザグレブの女子シングルス決勝でも孫穎莎（中国）を破り、話題の中心となった」
続けて、同メディアは平野の勝因を分析。「優れた技術と精神力を持つ平野美宇が早田ひなを破った。平野は３ゲーム連続で安定したパフォーマンスを見せ、常に相手を支配していた」としたうえで、「早田は平野の前では無力に見えた。勢いを止めることができなかった」と見解を述べた。
試合後のインタビューで平野は、早田に勝利したことについて、「まさかストレートで勝てるとは思わなかった。これを自信に変えて、また明日から頑張っていきたい」とコメント。３月12日の２回戦でエリザベタ・サマラ（ルーマニア）と激突する。
構成●THE DIGEST編集部
