次期衆院選で政権を取るのは〇〇!?国民民主党・古川元久衆院議員が語る選挙予測とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2024年3月8日に公開された動画ではゲストに国民民主党衆院議員の古川元久氏をお招きし、選挙の強さの秘訣と次期衆院選について語っていただきました。

大ベテランが語る地元活動の極意とは?

【このトピックのポイント】
・選挙は米作りと一緒。選挙のたびに種まきから始めなければならない
・選挙は自力ではどうにもならない究極の他力本願
・次期衆院選はまったく新しい勢力が台頭する可能性があるがそうなれば政治は混乱に陥る

古川氏のプロフィールは以下の通りです。

東京大学卒業後は大蔵省(現財務省)に入省し、6年3か月を官僚として務めた古川氏。政治家の道を志したのはコロンビア大学に留学した時のことがきっかけでした。

当時は円が強くアメリカでは良い暮らしができた古川氏は、このままアメリカに残ることも考えました。

しかし、出発前に建築家の芦原義信氏に「自分がアメリカに留学した時はいつか日本もアメリカのように豊かで安全な国にしたいと思って帰ってきた」という言葉を思い出し、日本をさらに発展させるべく、日本で政治家の道を歩むことを決心したとのことです。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして古川氏に回答していただきました。

9連続当選!選挙必勝法

1996年に初めて衆院選に出馬した古川氏は初回こそ比例復活だったものの、その後は小選挙区で勝利を重ね、9回連続の当選を果たしています。

強さの秘訣について問うと古川氏は「強いのではなく強かった」とコメント。選挙とは米作りのようなもので、戦うたびに毎回リセットされ、選挙のたびに種まきから始めるのだと語りました。

古川氏「お米って去年豊作だったから今年も豊作とは限らない」

しかも、年によっては台風や日照りによってそれまでの積み重ねがなくなってしまうこともあるとのこと。2005年の郵政解散や2017年の希望の党の騒動などを具体例として挙げました。

2005年は小泉純一郎氏の人気がすさまじく、小選挙区での戦いは自民党の対立候補ではなく小泉総理と戦っているような非常に大変な選挙だったと古川氏。

2017年は前原誠司氏が民進党との合流を表明して以降、アリ地獄に落ちたように日々票が減っていくような感覚があったとのことで「あの時は早く選挙になってもらいたいと思っていた」と振り返りました。

逆に2009年の政権交代が起こった選挙ではパチンコで大当たりを出し続けているようで気持ち悪さを感じたと古川氏。「こんなのが選挙だと思ったら大間違いだなというのを感じた」とコメントしました。

選挙を毎年種まきから始める米作りに例え、時には台風や日照りに合うとも語った古川氏ですが、実際に9回連続当選するためにどのような種まきを行っているのでしょうか。

MC鈴木邦和がそれを問うと、古川氏は「私が国会で仕事できるのは選挙区の皆さんのおかげ」とコメント。駅立ちやタウンミーティング、地域の行事への参加を通して多くの人と接することの重要性に言及しました。

また、古川氏は「勉強は自分の力で努力すれば何とかなる。選挙ばっかりは票を入れてもらうのは自分以外の人。自分は1票しかない」とし、「ある種究極の他力本願みたいなもの」とコメントしました。

人からどう評価されるかで票が入るかどうかが決まるゆえに、選挙を戦うことは人間としての修行のようだと古川氏は語ります。

特に「普通に暮らしている人ほど、私の言葉の奥にある人間性を見抜いている」とし「(インテリな人より)そういう人と接するときの方が怖い」とコメントしました。

これまで9回の選挙を経験し、そのうち2005年・2009年・2017年と尋常ならざる選挙を戦い抜いてきた古川氏。

またまた波乱が予想される次期衆院選について問うと「今度の選挙は誰も想像しない選挙になって、誰も想像しない結果になる可能性がある」とコメントします。

与党でも野党でもない全く新しい存在があっという間に席巻し、一気に景色が代わる可能性があるとのこと。1993年の細川政権や、2017年の希望の党で小池百合子氏は排除発言をするまでの勢いのようなことが起こり得るとしました。

古川氏「岸田さんは野党がこんな状況だから選挙をしても政権交代はしないと思ってるかもしれないけど、そういう(上記のような)状況になる可能性は十分ある」

現在、内閣支持率・自民党支持率ともに低迷が続いていますが、野党の支持率も上がっていません。古川氏は裏金問題で国民に怒りと諦めが広がるなか、なにか火がつくきっかけがあればそれが一気に燃え広がるのでは、との見方を示しました。

一方で、古川氏は2009年・2012年の政権交代を例に挙げ、政権交代が起きるときには参議院のねじれが先に起こると分析。

次期衆院選で新しい勢力が台頭しても、参議院の過半数が取れていない以上、政策を実行できずに跳ね上がった期待が一気に落ちる可能性があるとも語ります。

古川氏「そうなったときには政治に対する絶望みたいなところから危ない状況にもなりかねない。だからこそ与党も野党もきちんと選挙で投票してもらえるような状況を作ることとが非常に大事だと思います」

動画本編はこちら!

9回連続当選の大ベテラン議員が語る選挙の本質とは?次期衆院選をどう予測する?

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