アンドレッティ・グローバルが新本社の正式デザインを発表。施設の50%をF1関連の活動に充てると報道

 アンドレッティ・グローバルの待望の移転に興奮が高まっている。同チームは、インディアナ州フィッシャーズの最先端の新本社の正式なデザインを発表した。総工費2億ドル(約294億円)、面積57万5000平方ft(約5万3419平方m)の本社は、同社の現在および将来のレースプログラムであるNTTインディカーシリーズ、インディライツ、IMSA、そして願わくばF1事業の拠点となる予定だ。

 アンドレッティは、FIAからF1へのエントリーを承認されたが、彼らの計画は最近F1自体によって却下された。しかしチームは商業権保有者に対し、彼らがグリッド上のポジションに値することを納得させたいと考えており、計画を推進しているところだ。報道によると、F1へのコミットメントの表れとして、アンドレッティ・グローバルの新本社の50%が、F1関連の設計および製造活動に充てられるという。

 興味深いことに、アンドレッティは新しい拠点の設計の大部分をイギリスの『Ridge』社に委託した。Ridge社は過去にいくつかのF1チームと協力して新しい施設の設計に携わってきており、最近ではシルバーストンにあるアストンマーティンの最先端のキャンパスも手掛けている。

 新拠点のプロジェクトは戦略的な段階的アプローチを採用しており、フェーズ1の対象面積は40万平方ft(約3万7161平方m)弱に及んだ。フェーズ1である2025年の移転日は、アンドレッティのインディカーとインディNXT事業、またIMSAプログラムにおけるウェイン・テイラー・レーシングとの事業をひとつ屋根の下に集約することに重点が置かれている。

 その後のフェーズには、ミュージアムとレストランを組み込んだ、一般公開を目的とした『アンドレッティ・エクスペリエンス』ビルの開発が含まれている。さらに、敷地には将来の拡張に備えて十分なスペースがある。

 このプロジェクトは、従業員エンゲージメントとウェルネス文化の発展に重点を置き、インディアナ州の労働力を呼び込み、国際的なブランドのためにグローバルな人材を引き付けるものだ。オープン予定の施設には、最先端のフィットネスセンター、ニッケルプレート・トレイルとリッチーウッズ自然保護区にアクセスできるウォーキングトレイル、講堂、従業員が集まるスペース、豊富な飲食店など、最先端の設備が整うように設計されている。

 会長兼CEOのマイケル・アンドレッティは、「着工以来、我々は時間をかけてプロジェクトのあらゆる側面を実際に評価し、深く掘り下げてきた」と語った。

「我々の目標は、レースチームのパフォーマンスと競争力向上に焦点を当てながら、従業員にとって健全な職場と文化、そしてコミュニティの目的地となるキャンパスを作ることだ。デザインや運営の刷新によって、これらすべてのことが成し遂げられている。我々が構築しているものを非常に誇りに思っている」

「インディアナは長年アンドレッティの組織の本拠地であり、フィッシャーズ市はとても歓迎してくれた。キャンパスの進歩が続くことに胸を踊らせている。正式にコミュニティに加わるのが待ちきれない思いだ」

アンドレッティ・グローバルを率いるマイケル・アンドレッティ

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