オラクル、12─2月利益が予想超え AIブームでクラウド需要好調

[11日 ロイター] - 米ソフトウエア大手オラクルが11日発表した第3・四半期(12─2月)決算は、利益が市場予想を上回った。生成AI(人工知能)ブームを背景にクラウドサービスへの需要が高まった。半導体大手のエヌビディアとの共同発表を控えていることも明らかにした。株価は引け後の時間外取引で14%近く急伸した。

クラウド事業に力を入れるオラクルは、ライバルのマイクロソフトやAI向け半導体分野を主導するエヌビディアとの提携を通じ、サブスクリプション(定額課金)プランの需要喚起に取り組んできた。

サフラ・キャッツ最高経営責任者(CEO)は「当社のGen2 AIインフラに対する需要は供給を大幅に上回っているため、クラウドインフラの能力を予約する大口契約を引き続き獲得できる見通しだ」と述べた。

オラクル幹部はアナリスト電話会議で少なくとも3回、エヌビディアに言及し、約1週間の間に共同発表を行う予定だと明らかにした。

第3・四半期の1株利益(諸項目を除く)は16%増の1.41ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想の1.38ドルを上回った。

売上高は132億8000万ドルで、アナリスト予想の133億ドルを下回った。

DAデビッドソンのリサーチアナリスト、ギル・ルリア氏は「四半期業績は予想に沿ったものだったが、投資家はオラクルが第3・四半期に獲得した新規ビジネスを評価した」と指摘した。

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