陝西省咸陽市武功県の京東物流陝西スマートサプライチェーンセンターで仕分け作業を行う従業員。（2023年2月6日、咸陽＝新華社記者/邵瑞）
【新華社北京3月12日】中国ネット通販大手、京東集団（JDドットコム）の物流子会社、京東物流（JDロジスティクス）がこのほど発表した2023年12月期決算は、売上高が前年比21.3％増の1666億元（1元＝約21円）、非国際会計基準（Non-IFRS）ベースの調整後純利益が3.2倍の27億6千万元となり、過去最高を記録した。売上高と純利益はいずれも市場の予想を上回った。
グループ外顧客からの売上高は30.8％増の1166億元で売上高全体の70.0％を占めた。サプライチェーン統合サービスの売上高は815億元で50.0％近くを占めた。同サービスを利用する顧客のうち、売上高への貢献額が1千万元を超えた顧客の数と平均貢献額はいずれも着実な成長を続け、同社のサービスに対する顧客の認識度と粘着性（スティッキネス）が持続的に高まったことを示した。
外部顧客は、消費財、家具・家電、アパレル、自動車、生鮮食品などの各産業にも広がり、中でも自動車やアパレル産業でのブレークスルーが最も顕著だった。自動車分野では、自動車購入後の部品サプライチェーン統合サービスを打ち出し、スウェーデンのボルボ・カーズ、上汽通用五菱汽車、理想汽車など複数のブランドにサービスを提供している。
海外に展開する海外倉庫や保税倉庫、自社配送倉庫は現時点で90カ所近くを数え、海外倉庫を中核とするサプライチェーン統合物流サービスを選択する顧客もますます増加している。
同社は、海外宅配企業との連携をさらに強化し、英宅配サービス大手エブリ、フランス郵政公社ラ・ポスト傘下の国際宅配業者ジオポストとそれぞれ戦略提携を結んだ。中国と欧州をカバーする双方向物流サービスを連携して構築し、海外に進出する中国ブランドや中国に進出する海外顧客に、商流と物流が一体型となったサプライチェーンソリューションを提供している。
宅配便、エクスプレス便などその他顧客による売上高は42.0％増の852億元だった。
