長崎・島鉄 運転士不足で平日午後5時以降を2往復減便 4月から

 島原鉄道(長崎県島原市)は11日、4月1日のダイヤ改正を発表した。鉄道は諫早-島原港(または島原船津)の平日午後5時以降を計2往復減便する。慢性的な運転士不足が理由。通勤通学客約220人に影響する見込みで、同社は一部の後続便を2両編成に増やして混雑緩和を図る。
 平日の島原方面最終便は諫早の出発時間を20分繰り上げ、午後9時33分とする。休日ダイヤに変更はない。
 同社によると、2022年9月改正の現行ダイヤには、本来15人の運転士が必要。だが中途退職で欠員が生じ昨年10月から一部を減便した。同12月、若手育成を担ったベテランが復帰しダイヤを正常化。今月中旬からは、約1年かけ育成した新人を加え人繰りが一定改善する見通しだったが、別の運転士の退職により4月以降は12人体制になるため、減便せざるを得なかったという。同社は「お客さまにご迷惑をかけ申し訳ない。運転士育成を急ぎたい」としている。
 この減便に伴い、平日午後5時以降の諫早-島原港(または島原船津)は、次便までの待ち時間が上りは最大30分、下りは同20分伸びる。一方、途中駅で列車行き合いのため待つ時間は短くなるため、同区間の所要時間は上下とも最大8分短縮する。
 2両編成となる便は午後7時22分島原港発、同6時45分諫早発の予定。

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