郡山にビアレストラン出店へ 福島県田村市都路町の「ホップジャパン」 7月オープン目指す

ホップジャパンが郡山にオープンを目指す直営店のイメージ

 福島県田村市都路町のクラフトビール醸造会社「ホップジャパン」は、郡山市のJR郡山駅前に直営のビアレストランを設ける。田村市産のホップを使ったビールと阿武隈地方の野菜、浜通りの魚など使った料理を提供する予定で、商都での新たな拠点とする。7月のオープンを目指している。

 ホップジャパンは、東日本大震災と東京電力第1原発事故からの復興を目指し、避難区域が一時設定された田村市都路町のアウトドア施設「グリーンパーク都路」に醸造所を設け、ビール造りを進めている。

 ホップの栽培、クラフトビール醸造、販売を手がけ、商品は全国的な品評会で入賞するなど高い評価を得ている。活動自体も注目を集め、昨年に総務省などが行う過疎地域優良事例表彰で会長賞を受けた。

 直営店は、いわき市の「エスパルいわき」にある店舗に次いで2店目。郡山市の店舗は駅前の施設を借り上げて改修し、1階にビールの立ち飲みが楽しめる「タップルーム」、2階には食事とビールを味わえるレストランを設ける予定。本間誠社長は「出店を契機に、ビールで人と人、人とモノをつなぐことができたらうれしい」としている。

 出店に向け、12日からクラウドファンディングで協力資金を募る。目標金額は350万円で、改修工事の一部に充てる。返礼として食事券や店舗貸し切りなどを用意。同日午前10時以降にホームページなどで募集を始める。

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