東日本大震災から13年 栃木県庁では3月11日の「とちぎ防災の日」に訓練

とちぎテレビ

およそ2万2千人の犠牲者を出した東日本大震災は11日で発生から13年となりました。各地で追悼行事が開かれ、地震が起きた時刻に合わせ犠牲者への祈りがささげられました。

午後2時46分、被災した各地で遺族らが一斉に手を合わせ黙とうし、岩手県陸前高田市では沿岸部の一本松で黙とうが行われました。人口減少や震災を知らない世代への継承といった課題に直面する中、復興の誓いを新たにしました。

警察庁によりますと2月末の時点で地震や津波による死者は1万5900人、行方不明者は2520人となっています。復興庁によりますと、避難中の体調悪化などによる災害関連死は、去年末の時点で3802人に上っています。

また、インフラ整備などの復興は進みましたが東京電力・福島第1原子力発電所の事故などの影響で、今もおよそ2万9000人が避難を余儀なくされています。

一方、栃木県庁では地震が発生した午後2時46分に合わせ職員らが黙とうを捧げました。震災当時、最大震度6強を観測した県内では4人が亡くなり、133人がけがを負い、7万6,500棟以上の住宅が被害を受けました。

県危機管理課によりますと、東日本大震災の影響で県内へ避難している人の数は今月1日の時点で1159人です。避難しているのは福島県からが1150人、岩手県からは9人で県内20の市や町にある親族の自宅や賃貸住宅などの避難先で生活を送っています。

震災の翌年の2012年に3197人いた避難者は、およそ3分の1まで減少しましたが、今もふるさとを離れ避難生活を余儀なくされています。

また、県は東日本大震災を教訓に3月11日を「とちぎ防災の日」と定めていて、11日は職員らが地震が起きたときに身の安全を守るための行動をとる「シェイクアウト訓練」を行いました。庁内アナウンスで地震の発生が知らされると職員らはすぐに姿勢を低くし固定されたデスクの下に潜って頭を守り、揺れがおさまるまでその場でじっとするなどの対応を取りました。

© 株式会社とちぎテレビ