ハイチ治安悪化で緊急会合 カリコム、米追加支援

11日、ジャマイカの首都キングストンで、緊急会合に出席した米国のブリンケン国務長官。右はガイアナのイルファーン・アリ大統領(ロイター=共同)

 【サンパウロ共同】カリブ海の島国ハイチの治安が急激に悪化していることを受け、周辺諸国の地域共同体「カリブ共同体」(カリコム)は11日、ジャマイカの首都キングストンで緊急会合を開き対応を協議した。

 出席した米国のブリンケン国務長官は、国連安全保障理事会の決議に基づき現地に派遣される多国籍部隊に1億ドル(約146億円)の追加支援と、人道支援に3300万ドルの拠出を表明した。

 ハイチでは武装したギャングが首都ポルトープランスの8割を支配する無法状態となり、殺人や略奪などが横行。2月末以降、ギャングの襲撃で刑務所から受刑者約4千人が脱走するなど混乱が拡大している。

© 一般社団法人共同通信社