“日常”奪った震災から13年…各地で犠牲者へ鎮魂の祈り

2万2千人以上が犠牲となった東日本大震災から、3月11日で13年となりました。被災地そして都内でも家族や友人…。大切な人たちに思いを馳せ、手をあわせる多くの人の姿がありました。

当たり前の日常を奪った震災。あの日から3月11日で13年が経ちました。被災地では、地震発生時刻の午後2時46分に合わせ、鎮魂の祈りが捧げられました。

警察庁・復興庁によりますと、死者は1万5900人、行方不明者は2520人、関連死を含めて2万2000人以上が犠牲となっています。そして福島第一原発の事故などの影響で今も、約2万9000人が避難を余儀なくされています。

大熊町民:「13年経ったけど簡単には変わらないんだよ。ここが震災前くらいに戻るには、20年か30年くらいかかるでしょ」「どういう気持ちでこの日を迎えたらいいのかということに関して、難しいなと考えているところもあるんですけど、3月11日が特別な日なんだよというのをまず知ってもらえたらと思っています」

犠牲者への祈りは都内でも…。銀座の交差点に鳴り響いた鐘の音。地震発生時刻にあわせて「未来への希望の鐘」が鳴らされ、1分間の黙祷が行われました。ショーウィンドウには「あの時をわすれない」と記され、多くの人が足を止め祈りを捧げました。

黙とうをした人:「すごく胸に込み上げるものがあって、平和でありますようにという気持ちで祈らせていただいた」「こういう(鐘の音)のがとても胸に響きますし、お子さんやご家族を亡くされた人に哀悼の意を捧げたいと思います」

東日本を襲った大震災から13年。いまもなお、復興に向けた歩みが続いています。忘れられない日、忘れてはいけない日として、教訓の継承が求められています。

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