長崎・対馬に無印良品、きょう開店 離島初の直営店 本土と同じ価格

家具や衣料品など幅広く取りそろえた無印良品の新店舗=対馬市美津島町

 生活雑貨ブランド「無印良品」を展開する良品計画(東京)は12日、長崎県対馬市美津島町に新店舗をオープンする。同社が離島に直営店を出すのは全国で初めて。海上輸送コストを価格に上乗せせず、本土の店舗と同じ設定にしたという。
 地元スーパー、サイキバリュー美津島店の2階に入居。売り場面積約1670平方メートルで、日用品のほか衣料品、文房具、食品、家具などを取りそろえた。中力基博店長は「対馬の皆さんの生活環境向上に役立ちたい」としている。
 キッズスペースに絵本などを用意。客同士の交流や休憩にも利用できる。

大人の休憩にも利用できるキッズスペース

 島内にはドラッグストアやスーパーはあるが、衣料品や家具を購入できる店舗が少なく、福岡まで出向く買い物客の姿も目立つ。同社は、島内で消費財購入の選択肢が広がるメリットを住民にアピール。過疎化や少子化が進んでいるが、航路でつながる韓国からのインバウンド(訪日客)の需要も見込めると判断し、店内表示にハングル表記を加えた。
 営業時間は午前10時から午後8時。

© 株式会社長崎新聞社