千葉県のケーブルテレビ「広域高速ネット二九六」、IoT技術を活用し河川の冠水・水位センサー情報をデータ放送でリアルタイム配信 / Screens

株式会社広域高速ネット二九六(本社: 千葉県佐倉市、以下 CN296)は、IoT技術を活用して、千葉県内各地域の河川に設置されている冠水センサーや水位センサーの情報を、テレビのデータ放送でリアルタイムに提供するサービスを4月1日から開始すると発表した。

このサービスは、一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟(以下 JCTA)が推奨する「IoTダッシュボード」と、データ放送設備をAPI連携させることで、一般視聴者にも分かりやすい形で情報提供して災害に対する注意喚起を促すもので、全国初のサービスとなる。

ダッシュボードイメージ(冠水センサー)

ダッシュボードイメージ(水位センサー)

台風や大雨、地震等による自然災害が多いなか、近隣地域の気象情報や、河川の氾濫や土砂崩れ等の災害情報を、居住者に速やかに伝達する手段が模索されている。今回の新サービスにより、インターネットやスマートフォン等に馴染みのない高齢者でも、テレビのリモコンを使って、地図形式で分かりやすく表示されたテレビ画面から簡単に近隣の河川の冠水や水位情報を得ることが可能となる。

データ放送画面イメージ(冠水センサー)

今回のサービスで使用「IoTダッシュボード」は、射水ケーブルネットワーク株式会社(本社:富山県射水市、以下:ICN)と株式会社ZTV(本社:三重県津市、以下:ZTV)が共同開発したもので、センサー(水位、雨量、積雪、罠、気象、冠水、温度/湿度/CO²など)からのデータをクラウド上に収集し、グラフィカルに表示し配信するプラットフォーム。このプラットフォームは、JCTAが主導するIoTビジネス推進タスクチームにおいて、JCTA会員の全国のケーブルテレビ事業者が利用できるよう推奨しており、ICNとZTVの両社が導入・運用をサポートしている。

一方、CN296は、2012年に株式会社メディアキャスト(本社:東京都品川区)のデータ放送システム「DataCaster M3」を導入、2023年10月にクラウド型の最新設備「DataCaster CloudM3」に刷新してデータ放送コンテンツを大幅リニューアルしている。その後 メディアキャストと共同で新設備の機能を駆使し「IoTダッシュボード」とデータ放送システムを連携させ、「IoTダッシュボード」の情報をデータ放送システムに自動取得する機能の開発や、視聴者が分かりやすいよう地図形式で表示するデータ放送画面設計等を続けてきた。そして今回、全国初の 「IoTダッシュボード」の情報を、一般視聴者にも分かりやすく加工してデータ放送で提供することを実現。CN296では今後API連携するセンサーを増やし、情報提供サービスを拡充する予定だ。

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