「スーツはオーダーのほうがお得」って本当ですか? 通勤用なら2万円台でも高いと感じます

約6割が3万円以内でスーツを買いたい意向! 5000円以下でスーツが買える時代に!

カスタムファッションマガジンを運営する、株式会社TOCREATEIT(東京都練馬区)は、スーツを着る頻度の増減やオーダースーツ購入の状況を把握する目的で「2023年 スーツに関するアンケート調査」(調査期間:2023年1月5日~7日、調査対象:全国の20代以上のスーツを所有している500名)を行いました。

スーツを購入する際の予算として「3万円未満」と回答した人の割合は60.2%にものぼります。さらに、「3〜5万円」と回答した人の割合は26.6%となっており、約9割の人は「スーツにかける予算は5万円未満」と考えていることが分かります。

同アンケート調査によると、スーツを着る頻度は2年前(2021年前)の結果と比較して増えているとのことです。コロナ禍が明け、リモート勤務が終了して出社が必要になったことなどにより、ますますスーツを着る頻度と購入する機会は増えていくと考えられるでしょう。某有名紳士服店では4800円で購入できるスーツを販売し、人気を博しています。

オーダースーツのコスパがよいといわれる理由

株式会社TOCREATEITが行ったアンケート調査では、スーツの需要が低下していることが分かりました。一方で、オーダースーツを購入したことがある人の割合は28.2%で、約4人に1人がオーダースーツを購入しています。

なお、オーダースーツを購入した理由としても多かったのは「既製品だとサイズがあわない」で32.1%、「好きな生地やオプションが自由に選べるから」が23.5%「思っていたより値段が安かったから」が22.2%、と続いています。

既製品のスーツではサイズやシルエットなどが自分の体格と合わないことから、オーダースーツを購入する人が多いようです。生地や自分好みのオプションを付けられるなど、カスタマイズの自由度に魅力を感じる人が多いことも見て取れます。

オーダースーツは既製品スーツよりも価格が高い一方で、長期的にみるとオーダースーツのほうがコストパフォーマンスは優れているケースが多いです。オーダースーツを作る際に高品質の素材を選択すれば、耐久性が高まることが大きな理由です。

極端に痩せたり太ったりしなければ、耐久性の高いオーダースーツは長く着続けられるでしょう。安いスーツよりも買い替える頻度は低くなることから、長期的にみれば経済的に得する可能性が高いです。

普段はスーツを着ない方でも、冠婚葬祭に出席する機会に備えて、スーツは一着持っておくべきでしょう。スーツの新調や購入を検討している方は、普段スーツを着る頻度などを鑑みつつ長期的な視野を持って、自分の価値観に合ったスーツを探してみてください。

まとめ

近年は、5000円以下でスーツを購入できます。スーツを着る機会が減少していることからも、わざわざ高いスーツを購入する必要性を感じない人が増えています。

しかし、冠婚葬祭をはじめ、スーツを着る機会が全くないという方は少ないでしょう。安いスーツを購入して頻繁に買い替えるよりも、オーダースーツを購入したほうが、長期的にみると得をする可能性が大いに考えられます。

購入時の価格だけにこだわるのではなく、買い替えに関する長期的なコストを踏まえて、自分に合っているスーツを選びましょう。

出典

株式会社TOCREATEIT カスタムファッションマガジン 2023年 スーツに関するアンケート調査

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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