「プレーオフになると頭を抱えてきた」クリッパーズは今季こそ優勝できるか?ジョージは「健康な時の俺たちは並外れたチーム」と意気込み<DUNKSHOOT>

現地時間3月10日(日本時間11日、日付は以下同)を終えた時点で、ロサンゼルス・クリッパーズはウエスタン・カンファレンス4位の41勝22敗(勝率65.1%)。残り19試合、ウエスト首位のオクラホマシティ・サンダーとは3.5ゲーム差で、トップシードの座も十分狙える位置にいる。

とはいえ、いくらレギュラーシーズンで好成績を収めたとしても、肝心のプレーオフで結果を残せなければ意味がない。カワイ・レナードにポール・ジョージ、ジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウエストブルックという4人のスーパースターを擁するクリッパーズが掲げているゴールは、もちろんその先にある。3月9日のシカゴ・ブルズ戦後、ジョージは会見でこう語った。

「クリッパーズファンのみんなは、むしろレギュラーシーズンを終えた後に成功を収めることを望んでいると思う。彼らはレギュラーシーズンで俺たちがどれほどいいチームなのかわかってくれているはずだ。にもかかわらず、ポストシーズンになるとたくさんのフラストレーションを抱き、頭を抱えてきた。
(プレーオフにおける成功は)俺がここへやって来る前から期待されていたこと。俺たちが健康な時は並外れたチームだったんだ。今こそ、みんなが団結して何か意味を持たせることができるといいね」

ジョージが口にしたこの言葉は、クリッパーズのファンだけでなく、このチームの選手たちやコーチ陣、フロントの思いを代弁していると言えるだろう。

クリッパーズはレナードとジョージ加入後の2021年に球団史上初のカンファレンス・ファイナル進出を飾ったものの、翌2022年はプレーオフを逃し、昨年は2枚看板のケガもあって1回戦敗退に終わっていた。今季こそ、ジョージの言う“レギュラーシーズンを終えた後の成功”——フランチャイズ史上初優勝を飾ることに期待したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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