KTMのビンダーが2位で好発進「優勝するのも時間の問題。バイクは次のレベルに仕上がっていた」/第1戦カタールGP

 3月10日、2024年MotoGP第1戦カタールGP MotoGPクラスの決勝がロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された。レッドブルKTMファクトリー・レーシングのブラッド・ビンダーは2位、ジャック・ミラーは21位と明暗が分かれる結果となった。

 新たなシーズンがスタートし、MotoGPクラス参戦5年目を迎えるビンダーは初日からトップ10入りを果たして好発進を決めていた。ダイレクト進出した予選では、トップから0.124秒差の4番手を獲得。

 スプリント、決勝ともに抜群のスタートを決めてトップ争いを演じていく。スプリントではポールポジションスタートのホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)、決勝ではフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)を追う展開となった。

 ややリードを広げられてしまうが、ビンダーは必死に食らいつく。しかし、最後までそのギャップを埋めることができず、スプリントでは0.548秒差、決勝では1.329秒差の2位でチェッカーを受けた。前方から引き離される展開となったが、開幕戦から幸先の良いスタートを決め、ビンダー自身も手応えを掴む結果となったようだ。

 ミラーは予選Q1からQ2進出を手にしたが、11番グリッドとやや後方からのスタートとなった。スプリントと決勝とともに好スタートを切ると、オープニングラップで6番手に浮上する。しかし、スプリントでは集団に飲まれて徐々に後退し、最終的に10位でチェッカーを受けた。

 さらに決勝では、2周目の1コーナーで転倒を喫してしまう。その後リスタートを切ったが、最後尾での単独走行に。一時はルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)を交わして前に出るも、ペースが伸び悩み最終的に21番手でフィニッシュ。ミラー自身も頭を悩ませているようで、悔しさが残るシーズンのスタートとなってしまった。

■ブラッド・ビンダー(スプリント:2位、決勝:2位)
「またしても2位で帰ってこれてとてもうれしい。もう少し追いついてレースをリードできると思ったけど、少しずつ近づくたびに差はまた広がっていった」

「とにかく、このような形でシーズンをスタートできたことを嬉しく思う。再び優勝するのも時間の問題だと思う。昨日の改善を経ても、僕のバイクは再び次のレベルに仕上がっていたし、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。彼らには脱帽だよ」

■ジャック・ミラー(スプリント:10位、決勝:21位)
「こんな形でシーズンをスタートさせたくはなかったが、それが今日のカードだった。1コーナーの進入でみんなが少し深く入っていったので、僕はタイトなラインをキープしようとしたらフロントが逃げてしまった」

「その後はバイクを立て直してプッシュしたけど、今日は何かが足りなかった。必要なペースで走ることができなかった。頭を悩ませる。何がいけなかったのか解明して、ポルティマオに向けて修正していきたい」

ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2024MotoGP第1戦カタールGP
ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2024MotoGP第1戦カタールGP
ジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2024MotoGP第1戦カタールGP
ジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2024MotoGP第1戦カタールGP

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