陸自幹部「戦争防ぐため」と強調 日米共同の離島奪還訓練で会見

記者会見する米海兵隊第3海兵遠征旅団のトレバー・ホール司令官(左)と陸上自衛隊水陸機動団の北島一団長=12日午前、沖縄県の金武ブルー・ビーチ訓練場

 台湾有事を念頭に、九州・沖縄で離島奪還訓練を実施中の陸上自衛隊と米海兵隊の幹部は12日、沖縄県の金武ブルー・ビーチ訓練場で記者会見した。陸自の離島防衛専門部隊「水陸機動団」の北島一団長(陸将補)は「今回の訓練は、仮に日本を侵略したとしても日米同盟の前に失敗に終わるということを世界に示し、戦争を未然に防ぐため極めて意義深いものだ」と強調した。

 米海兵隊第3海兵遠征旅団のトレバー・ホール司令官(准将)は「スキルは衰えやすいので、熟練度を保つことは重要だ」と話した。

 訓練の名称は「アイアン・フィスト(鉄の拳)」。2006年から米本土で行われ、昨年初めて日本国内に移った。

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