行方不明者の捜索懸命に 岩手県内沿岸各署

熊手を動かし、行方不明者の手がかりを捜す署員

 岩手県久慈市夏井町の海岸では、久慈署員12人が黙とうした後、柄の長い熊手を使って砂を掘り起こし、入念に手掛かりを探した。

 県警察学校を卒業し、同署に2月着任した村上怜奈巡査(19)=陸前高田市出身=は「どんな小さなものでも見つけるとの思いで取り組んだ。震災の風化を防ぐことにも貢献したい」と力を込めた。

 岩泉、宮古、釜石、大船渡の各署も捜索活動を行った。県によると、2月末の本県の行方不明者は1107人。

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