【福井県坂井市で人気の観光スポット6選】絶景の宝庫!東尋坊・丸岡城・三国まで

北陸新幹線が2024年3月16日に、金沢から敦賀まで延伸されます。東京から福井までの交通アクセスも改善、最短で2時間51分となるのです。米紙ワシントン・ポストの特集でも「日本の最もスピリチュアルな地域の1つ」として選ばれた福井県。ますます注目が高まる中、今回は東尋坊や丸岡城、三国町などがある福井北部・坂井市のおすすめ人気観光スポットをご紹介します。

東尋坊

東尋坊は、坂井市西部の日本海岸に約1kmにわたって断崖がせせりたつ景勝地です。越前加賀海岸国定公園の特別保護地区に指定されるばかりでなく、「柱状節理世界三大絶勝」、「日本の地質百選」の一つに数えられることもあります。

日本海の波打ち際からせり上がるのは、「柱状節理」とよばれる巨大な柱状の岩です。約1300万年前の火山活動によってマグマが地層中に貫入した後に、日本海の荒波によって浸食されたと推定されています。固い岩盤には地球のエネルギーが凝縮されているようです。垂直に切り立った崖っぷちは、最も高いところで25m近くに及ぶので、高所恐怖症でなくても足はすくんでしまうことでしょう。

岩盤や散策路を歩くばかりでなく、海抜約100mの東尋坊タワーの展望ギャラリーから絶景を見下ろすこともできます。遊覧船(1周30分 大人1,800円)に乗れば、岩の柱を側面観察することができます。

©︎Niradj / Shutterstock.com

約300mにわたってつながる東尋坊商店街には、新鮮な海の幸が味わえる飲食店や、土産店がぎっしりと軒を連ねています。ゆっくりと越前ガニを味わうもよし、イカやホタテ、サザエなどの串焼きを食べ歩きするのもよしです。獲れたての魚やカニを自宅に送ることもできます。

東尋坊

住所:福井県坂井市三国町東尋坊

電話番号:0776-82-5515(坂井市東尋坊観光交流センター)

営業時間:終日

定休日:なし

「坂井市観光ガイド」公式サイト:https://kanko-sakai.com/tojinbo/

三国サンセットビーチ

東尋坊から南約2kmの海岸線には、岩場と打って変わって砂浜が広がります。遠浅の浜辺に白砂が眩しい、三国サンセットビーチです。夏季には海水浴場となり、ヨットやサーフィン、ウィンドサーフィンなどのマリンリゾートを楽しむ人々でにぎわいます。

その名の通り、夕日が美しいビーチです。砂浜から水平線に沈む夕日を眺めるのもいいものですが、すぐ近くにある温泉施設「ゆあぽーと」では温泉につかりながら夕日を眺められます。

こちらがビーチの南端にある、大型温泉施設の「ゆあぽーと」。パノラマサイズの展望風呂からは夕日が沈む日本海や三国サンセットビーチを一望できます。

ゆあぽーと

営業時間:10:00~23:00(最終受付 22:30)

休館日:毎月第3水曜日

入浴料:

大人(中学生以上)500円

小人(小学生以下)200円

https://yourport.biz

三国サンセットビーチと東尋坊の間には、荒磯遊歩道が整備されています。海に接する道を歩くと、穏やかな砂浜から断崖絶壁の岩場へと劇的に変化する光景を楽しむことができます。

三国サンセットビーチ

住所:福井県坂井市三国町宿米ヶ脇

電話番号:0776-82-1555(一般社団法人DMOさかい観光局)

営業時間:終日

定休日:なし

「三国サンセットビーチ」公式サイト:https://mikuni-sunset.jp/

旧岸名家

旧岸名家は、えちぜん鉄道の三国駅から南に約400mのところに残る江戸時代の町家(町屋)です。福井藩三国湊で材木商を営んでいた新保屋岸名惣助が、世代を超えて住んでいました。越前平野を流れる九頭竜川の河口に広がる三国湊は、江戸時代には北前船の寄港地として繁栄したのです。切妻造妻入の主屋の前に平入の表屋を連結する「かぐら建て」の建築様式は、この地域で盛んに利用されました。

一般公開される町家内は天井が低めで、柱や造作材には弁柄塗が施され、壁を色土壁が用いられています。すっきりとして、落ち着いた雰囲気です。1階には帳場や座敷、台所が残され、2階では三国の文化人の資料を展示しています。

旧岸名家

住所:福井県坂井市三国町北本町4-6-54

電話番号:0776-82-0947

営業時間:9:00~17:00

定休日:水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始

料金:100円

「坂井市役所」公式サイト:https://www.city.fukui-sakai.lg.jp/kankou/kanko-bunka/kanko/rekishi/kishinake.html

三国湊座

三国湊座は、旧岸名家の西に隣接する町中ツーリストセンターです。2006年にグランドオープンしました。施設では、芝居やパフォーマンスライブ、文化イベントなどが開催されています。玄関では三国土産が販売され、福井県産のビーフに特産品のラッキョウをトッピングした、ご当地グルメの三国バーガーを買うことができます。

三国湊座

住所:福井県坂井市三国町北本町4-6-48

電話番号:0776-81-3921

営業時間:10:00~17:00

定休日:毎週水曜日

入場無料 三国バーガー(税込550円)など

「坂井市役所」公式サイト:https://www.city.fukui-sakai.lg.jp/kankou/kanko-bunka/kanko/annaijo/minato-za.html

高見順生家跡

高見順生家跡は、昭和を代表する作家の高見順が産まれた家です。三国駅の南西約300mに位置します。1907年に福井県知事の阪本釤之助の子として誕生しましたが、1908年には母親とともに上京しました。乳飲み子時代の住まいではありますが、今でも大切に保存されています。

高見順生家跡

住所:福井県坂井市三国町北本町3-3-48

丸岡城

丸岡城はJR北陸本線の丸岡駅の東約4.5kmに位置する小高い丘に築かれた平山城です。江戸時代以前に建設され現代まで残っている、現存12天守の一つに数えられています。かつては最古の天守と言われていました。

天守は、大きな入母屋造りの屋根の上に望楼部分を設ける望楼型天守の様式で建造されています。戦国時代に数多くの天守に採用された古風な建築様式です。

天守内に入ることはできますが、階段がとても急です。1階から2階、2階から3階に向かう階段は、各々65度、67度ですから、手摺りに備え付けられたロープを命綱としなければならないようです。

桜や雪景色、ライトアップなど四季折々の風景も美しい丸岡城。特にこれから訪れる春、丸岡城の周りの桜が淡いピンクの霞のように見え、その中に丸岡城が浮かんでいるような、幻想的な景色を見ることもできるそうです。

丸岡城

住所:福井県坂井市丸岡町霞町1−59

電話番号:0776-66-0303

営業時間:8:30~17:00(最終入場は16:30)

定休日:年中無休

入城料金:大人 450円、小人(小・中学生)150円

「丸岡城」公式サイト:https://maruoka-castle.jp/

東尋坊、三国、丸岡にあふれる魅力

北陸新幹線の延伸によってアクセスが短縮される福井県。東京からは3時間足らずで福井に到着します。福井市に隣接する坂井市には、日本海沿いには東尋坊の絶景が見られるほか、三国、丸岡に様々な史跡が残されています。市内に点在する観光スポットに足を運ばせたいものです。

画像提供:公益社団法人福井県観光連盟

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