日銀・植田総裁「適切に判断」 マイナス金利解除の観測高まる

 日銀の植田和男総裁は12日の参院財政金融委員会で、18、19日に開く金融政策決定会合を巡り「賃金と物価の好循環を点検し、適切な判断を下したい」と述べた。市場では、日銀が早ければこの会合で、大規模な金融緩和政策の一環として導入したマイナス金利の解除などを決めるとの観測が高まっている。

 立憲民主党の勝部賢志氏の質問に答えた。植田氏は「(前回)1月の決定会合以来、いろいろなデータも出ている」と説明。連合が15日に発表を予定している春闘回答の中間集計を念頭に「今週またさらに追加的なデータも入ってくる」と指摘した。市場は、高い水準の賃上げになると見込んでいる。

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