ママたちに聞いた!「栄養をとりつつ賢く食費を節約する方法」5つ

物価の高騰により、何を買うにも「前より高いな…」「買おうかな、どうしようかな」と悩むシーンが増えてきました。中でも日々の食事にかかる費用については、少しでも安い食材を買って節約しなければ、と思っている人も多いのではないでしょうか。

毎日、毎食のことだけに、節約を意識したいところではあるものの、栄養など食事の質は落としたくないのが本音。周囲の料理を担うママたちは、どのように節約しながら栄養を保っているのでしょうか。そのポイントを教えてもらいました。

ママたちに聞いた!質を落とさずに食費を節約する方法

1:鶏むね肉、ささみ、旬のものなど安い食材を使う

もともと価格が安定して安いものを積極的に使うのが、節約の第一歩。

「鶏肉、それももっぱらむね肉かささみを使ってます。今はむね肉でも柔らかくておいしくできあがるレシピがたくさんネットにあるのでありがたい! 高タンパク低脂質で優秀食材です」

「そのとき旬のものが安くたくさん出回るので、野菜なんかは旬のものを意識して買っています」

鶏むね肉やささみはダイエット食材としても人気ですが、安いのにちゃんとお腹を満たしてくれて栄養価が高いところが高ポイントのよう。

また、旬のものは安いだけでなくやはり栄養価が高いというメリットも。スーパーの野菜コーナーで目立つところに置いてあるので、毎日の料理に取り入れていきたいですね。

2:特売日に買いだめして下ごしらえ、冷凍する

見逃せないのはスーパーの特売日! 忙しいとなかなか毎日はチェックできないかもしれませんが、少なくともスーパーに行ったときに特売をしていたらチャンスです。安くなっている食材で家でよく使うものがあれば、多めに買いだめしておきましょう。

「野菜やお肉は安い日に買いだめして、カットして冷凍しておきます。すぐに冷凍庫がいっぱいになるので、冷凍庫が広いタイプの冷蔵庫に最近買い換えました(笑)」

「作り置きなどはしませんが、お肉は安い日に買ってその日のうちに調味料や野菜と合わせてジップロックに入れて冷凍しておきます。使いたい日に解凍して炒めるだけで一品になるので、そういう袋をいくつか作っておくとあとで楽だし使い切れるので、余らせて腐らせることもなくなりました」

野菜は特に一度に使い切らないと、余って野菜室のかたすみで腐っている……なんてこともズボラさんにはあるあるですよね。

すぐに使わない分を冷凍しておけば、安心です。

3:もやしや豆腐、じゃがいもなどでかさ増しする

特に家族が多かったり、育ち盛りの年代の子がいたりすると、たくさんのおかずを作らないといけないので大変ですよね。その分食材の費用もかさむので、なるべくならかさ増し食材を上手に使って節約したいもの。

「野菜炒めや肉炒めなど、とにかくもやしをたっぷり入れてかさ増しはマストです。少しでも栄養がとれるように大豆つきのを買っています。料理によっては豆腐もかさ増しに有効なので、よく木綿豆腐を入れてボリュームアップさせています。豆腐は栄養もとれるし子どもにも食べやすいので、重宝しています」

「じゃがいもや長いもは価格が安定しているしかさ増しにもなるので、よく使っています。子どもたちも大好きなので」

安い食材でのかさ増しは、賢い節約には欠かせないようです。

4:おやつはお菓子でなく、おにぎりやゆで卵にする

子どもにとっておやつは欠かせない日々の栄養。楽しみにしている子も多いでしょう。

ただ、毎日のようにお菓子を買っていると家計にとって地味にダメージを与えることも。

「保育園の頃から平日のおやつは補食という位置づけなので、おにぎりやソーセージといった簡単な食事にしています。余分にお菓子を買うよりも、ふだんから冷蔵庫においてある食材でできるものなので家計に優しいかなと。休日は自分のお小遣いで好きなお菓子を買っていいルールにしています」

筆者の家でも平日のおやつは夕食に近い時間に食べるので、おにぎりやゆで卵(甘いものならヨーグルトやフルーツゼリー)といった食事に近いメニューの日が多いですが、節約の観点だけでなく虫歯や肥満の防止というメリットもありますよね。

月のおやつ費をしっかり決めて、その中でやりくりしているという家庭もありましたよ。

5:味噌汁など余った野菜を入れられるメニューを作る

子どもに栄養をとらせたくて入れるけど食べてくれない食材のナンバーワンは、野菜ではないでしょうか。

お肉やお魚でタンパク質、お米で炭水化物はとれても、野菜からとれるビタミンやミネラルなどの栄養は野菜嫌いの子どもに不足しがち。親としては心配になってしまいます。

そんなとき、栄養をとらせ、かつ、野菜を効率よく使うためにはどうしたらいいのでしょうか。

「余った野菜は味噌汁に入れてくたくたに煮込めば大体食べてくれるので、栄養もとれるし野菜も余らないし毎日作るものなので助かっています。カレーも毎日ではないけど同じ理由でよく作ります」

「ミートソースはお肉も野菜もたっぷりとれて子どもも好きなので、我が家ではけっこう頻度高く登場しています。玉ねぎ、にんじん、キノコ類をたっぷり入れられるし、生で出したら絶対に食べないセロリも刻んで入れたらわからないみたいでよく食べてくれます」

余った野菜を有効活用できて子どももよく食べる定番メニューを持っておくことが、栄養をとりながら上手に節約するカギにもなりそうですね。

安い食材を買うだけでなく、効率よく使う、きちんと使い切ることも節約への近道。また、安い食材の中でも栄養価の高いものを積極的に取り入れていくのが質を落とさないポイントです。

ぜひ毎月の食費を少しでも節約するために、意識してみてくださいね。

(ハピママ*/ Mami Azuma)

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