いましか食べられない「一番刈りのニラ」を見分けるコツは"1cm"に注目すること!

食欲をそそる強い香りが特徴のニラ。2月頃から出回る一番刈りのニラは、格別なおいしさなのだそう。

今回は、おいしいニラの見分けかたを、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。

ニラの旬は2月〜3月

ニラは周年出回りますが、旬は冬〜春で、2〜3月の出荷量が多くなります。

種から育てた苗が収穫できるようになるのが2月頃。
最初の収穫を一番刈りと呼び、刈りとった株は再び成長して、ひとつの株から何度も収穫できるのが特徴です。

サッと火を通して香りや食感を楽しんだり、お肉料理の臭み消しにも使われるニラは、家庭でもよく食べられる野菜ですよね。

おいしいニラを見分けるためには、どこをチェックしたらよいのでしょう?

おいしいニラの見分けかた

葉先までピンとしている

まずチェックするのは、葉の鮮度。葉先までピンと伸びていて、傷や折れがないかをチェックしましょう。

傷がついたり折れてしまったりすると、葉の組織が傷み、香り成分のアリシンが増加して、匂いがきつくなってしまいます。

お店から持って帰る際や、家庭での保存時にも葉を折ってしまうと、匂いが増強するので注意しましょう。

切り口がみずみずしい

次に、切り口の状態をチェックします。

切り口がみずみずしいと鮮度がよいもの。乾燥していると時間が経ってしまっているものです。

切り口から成長して伸びてしまっているものは、収穫からの時間がかなり経っていることになります。

乾燥や成長が進むと、食感が悪くなってきますので、切り口がみずみずしいものを選びましょう。

葉が肉厚でハリがある

葉が肉厚でハリがあるものは、しっかり日光が当たり光合成が進んだことで生育が順調だった証です。

根元を持って上向きにしたときに、へたれないくらいのものがおすすめです。

収穫後時間が経って水分が抜けることでもしおれてくるので、ハリは必ずチェックしましょう。

一番刈りは今だけのおいしさ

2月頃に収穫される一番刈りニラ。

苗からじっくり成長し、冬の寒さに当たることで養分を蓄えたニラは、葉が肉厚で太いのが特徴。

甘みが強く、やわらかい食感は一番刈りだけの格別なおいしさです。

2月〜3月にお店に並びますが、葉の太さで見分けることができます。

幅1cmを超えるものが目安ですので、店頭でチェックしてみてくださいね。

旬のニラをおいしく味わおう

ニラの特有の香りは硫化アリルという成分。
交感神経を刺激する作用があり、消化促進や代謝促進などの働きも期待できます。

今の時期にしか味わえない一番刈りニラは、生で甘さを楽しむのもおすすめですよ。

旬のおいしさを、存分に味わってくださいね。

■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する野菜ソムリエプロ。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。インスタグラムは@kasumiii.mm。

編集/サンキュ!編集部

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