カバーが初の海外拠点「COVER USA」を発表――VTuberのグローバル展開へ向けたローカライズを推進

同社は、COVER USAを皮切りに、現地でのコミュニティ拡大とビジネス機会の創出を目的として、さまざまな施策を展開。同時に、“VTuber”というコンテンツIPを通じて、世界中のさまざまなジャンルのクリエイターが活躍できる新たなフィールドを共に創造し、国境や世代を超えて愛されるバーチャルエンターテイメントを目指して、今後もグローバルでのビジネス・コンテンツ展開に挑戦していくという。

以下、発表情報をもとに掲載しています

■カバー株式会社、初の海外拠点「COVER USA」を発表

当社では、「つくろう。世界が愛するカルチャーを」をミッションに掲げ、日本だけでなく英語圏やインドネシアでタレントグループを展開し、グローバルにVTuberビジネスを行っております。

このような状況の中で、「VTuber」というカルチャーをグローバルに拡大し展開するために重要なことは、各地域でのローカライズされたコンテンツ提供や営業活動などの事業環境を整備していくことであると考えており、今回の「COVER USA」の開設はその取組みの一貫となります。

2023年以降においては、北米における「ホロライブプロダクション」傘下の英語圏向けVTuberグループ「ホロライブEnglish」初の全体ライブイベントの開催や、各地域の現地企業とのコラボやタイアップといった活動に加え、今年度(2023年4月~2023年12月)は既に26件の海外イベントに出展するなど積極的な展開を進めています。

さらに、その成果として、2023年8月に「ホロライブEnglish」所属の「がうる・ぐら」が北米最大級の配信者アワード「Streamy Awards」で表彰されたほか、2024年2月に「CJPF(クールジャパン官民連携プラットフォーム)アワード2024(主催:内閣府知的財産戦略推進事務局)」のプロジェクト(事業)部門にて、先述の全体ライブイベントが準グランプリを受賞するなど、国内外でVTuber活動が認められる事例が出てきております。

今後はこうした取り組みをさらに拡大すべく、「COVER USA」を皮切りに、現地でのコミュニティ拡大とビジネス機会の創出を目的として、様々な施策を展開してまいります。

同時に、「VTuber」というコンテンツIPを通じて、世界中の様々なジャンルのクリエイターが活躍できる新たなフィールドを共に創造し、国境や世代を超えて愛されるバーチャルエンターテイメントを目指して、今後もグローバルでのビジネス・コンテンツ展開に挑戦してまいります。

■「COVER USA」開設の背景

近年、世界的にゲーム・アニメ・漫画を含むエンターテインメント市場は拡大傾向にあり、VTuber市場も日本国内では2023年度に800億円※1に達すると見込まれ、世界市場においては2028年に約2兆5,000億円※2へと大きく成長すると予測されています。

中でも、北米市場は自国が所有するIPによるエンターテイメント文化が根付いており、世界的な知名度を誇る日本のキャラクターIPも、その世界展開の始まりは北米のメディアを通して人気と熱狂をつくり出し、マーチャンダイジングやライセンスによって拡大していきた実績があります。

このような背景を受け当社は、「VTuber」というカルチャーを漫画・アニメ・ゲームに続く世界で勝負できる日本発の新たなコンテンツ産業として昇華させるため、グローバルでのビジネス・コンテンツ展開を加速する第一歩として、北米に「COVER USA」を開設することといたしました。

※1 株式会社矢野経済研究所 「2023年VTuber市場の徹底研究~市場調査編~」参照(https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3304
※2 株式会社グローバルインフォメーション 市場調査レポート「Vtuber(バーチャルYouTuber)の世界市場の分析(2022年)」参照(https://www.gii.co.jp/report/qyr1206289-global-vtuber-virtual-youtuber-market-research.html)より、2023年12月20日時点のレートで換算

「COVER USA」について 当社代表取締役社長 谷郷からのコメント

当社は、「VTuber」という日本発のカルチャーを世界中に浸透させるべくチャレンジしております。昨年も20件以上のアニメコンベンションに出演し、LAでの大型ライブコンサートも実現してまいりました。

この度、北米におけるVTuberカルチャーの更なる浸透のために、北米拠点を開設させて頂くこととなりました。北米拠点では現地に根ざしたPRや事業の拡大を進めてまいりたいと考えております。今後、現地の企業様と様々なビジネスでご一緒させて頂くことを楽しみにしております。


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