希望胸に巣立ちのとき 鹿児島県内中学校で卒業式 金峰学園(南さつま)では50人が初の門出

在校生によるアーチをくぐって見送られる卒業生=12日午前、南さつま市の金峰学園

 鹿児島県内のほとんどの公立中学校で12日、卒業式があった。県教育委員会によると、2024年度は義務教育学校や楠隼(なんしゅん)中を含む209校で1万4684人が卒業する。生徒たちは新たな希望を胸に、思い出あふれる母校を巣立った。

 昨春、南さつま市に開校した小中一貫の義務教育学校・金峰学園では初めての卒業生となる9年生(中学3年)50人が出席。5〜8年生175人を含む保護者や教員ら計約340人が見守る中、永里智広校長から卒業証書を受け取った。

 式辞で永里校長は「歴史の扉が開かれた金峰学園で下級生のよき手本となり素晴らしいリーダーシップを発揮した。夢と希望を持ち羽ばたいて」と激励。卒業生代表の小辻美咲さんは「一瞬一瞬がかけがえのない思い出。楽しい日々をありがとう」と仲間に呼びかけ「一度きりの人生を精いっぱい生きたい」と誓った。

最後に合唱を披露する卒業生=12日午前、南さつま市の金峰学園

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