ソウル大医学部教授が集団辞職へ、韓国政府「深刻な懸念」=韓国ネット「国と国民への宣戦布告だ」

12日、韓国経済TVによると、ソウル大医学部教授会が集団辞職を決めたことについて、韓国政府が懸念を表明した。写真はソウル大学病院医学博物館。

2024年3月12日、韓国経済TVによると、ソウル大医学部教授会が集団辞職を決めたことについて、韓国政府が懸念を表明した。

記事によると、政府の医学部定員拡大方針に反対する研修医が集団で職場を離脱してから約3週間が経った11日、ソウル大学医学部教授協議会非常対策委員会は総会を開き「政府が積極的に(事態解決に向けた)合理的な法案の導出に乗り出さない場合、18日から自発的に辞職届を提出するということで合意した」と発表した。

これを受け、韓国・保健福祉部の曺圭鴻(チョ・ギュホン)長官は12日の会議で「ソウル大医学部の教授全員が辞職するという昨日の決定は、患者の命と健康を脅かすものであり、非常に深刻な懸念を表明する」と述べ、「教授らは患者のそばで研修医らが戻ってくるよう政府と共に知恵を絞ってほしい」と訴えた。

また「今日から研修医らの現場復帰を支援するための『専門医の保護・申告センター』を運営する」とし、「研修医が不安なく現場に復帰し、患者のそばにいられるよう細かくチェックしていく」と明らかにしたという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「政府を支持する。国民の健康を脅かす医療陣への処罰を求める」「過去最悪の利己主義集団だ。自分の利益を守るためには患者の命など見捨ててもいいと考える悪魔のような人たち」「これは国と国民への宣戦布告だよ」「全員を解雇し、改めて教授任用広告を出せばいい」「教授の座に就きたい人はたくさんいる」「順番に処理して免許の取り消しまでいこう。命の大切さを知らない人に医師の資格はない」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)

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